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さて、エル・ウッドの砂丘のただ中で野宿をしたロクデナシ君、

ぶじに翌日出発

ヒッチハイクをくりかえして、
かなり大きな街、コンスタンチンに着いたのさ


ここは巨大なそそりたつ岩山、というか、
まるで臼歯のようなかたちのどデカい岩の上につくられた街で、
天然の要塞というかんじだったね

街自体はどうってことなかったけど、
ここでちょっとおもしろいことがあったんだ



街に着いて何日かたってからのことだけど、
道を歩いていたらむこうから明らかにアジア人と思われる
4~5人の男性が歩いてくるんだよ

むこうもおいらのことに気がついていて、
すれちがいざまにいきなり日本語で話しかけてきたんだ


おどろいたね
ぶっとんだね

だってさあ、、
アルジェリアのコンスタンチンだよ

聞いたこともないでしょ?
こんな街の名前


だからおいらも
いくらなんでもこんなとこに日本人がいるはずねえだろ、
って思ってたから完全に意表をつかれたね




もっとも、いまでこそ、台湾人や韓国人があちこちを
旅行しているのに出会うけど、

(じっさい、8年前に南米に行った時には
日本人でないアジア人が多く旅行しているので
クリビツテンギョーしたけどね)
(標準語訳:ビックリ仰天)
こういうくだらないこと言ってるから
話が進まねえんだよな




この当時は旅行者っていったら日本人しかいなかったからね

でもコンスタンチンで会ったこの人たちは旅行者には見えないし。。。




はなしかけられて立ち話が始まっちゃったんだけど、
かれらは日本から電話を引きにきている技術者たちだったんだよ
もうこの街に3ヶ月くらいいるんだって



で、おヒルを一緒に食べよう、ってさそわれて、

(かれらもまさかこんなところで日本人に会うとは
思ってもみなかったようで、
そうとうクリビツテン、、、いや、もういいや)



おいらにとってはものすごく高~~いおヒルをごちそうに
なったのみならず、

実は彼らのホテルの部屋のあいてるベッドに
泊めてまでいただいちゃったんだ

うふっ、おちゃめなロクデナシ君!




でもかれらにしても
おいらの話すビータの話が相当おもしろかったらしくて、
夜中まで話し込んでね

おいらも日本語話すのひさしぶりだったから
うれしかったし。。




で、この街のこととか教えてもらいたくて、
いろいろおしえてもらってたんだけど、



「じつはこの街にはものすごくあぶないところがあって、
そこは現地の人も入るのをためらうようなところなんだ

外国人なんかがまちがって入ろうものなら、
もう二度と生きては出てこられないほど危険なんだよ

ロクデナシ君も気をつけてそこだけは行かないようにね」




っていうほんとにたすかる
ありがた~~~~い情報をもらったんだよ


で、

ああ、これはいいことを聞いた、
うっかり知らずに入ってしまったら
もうおしまいになるところだったよ



とおもって、その場所をよ~~く聞いてみたら、


そこは。。。。。。。


おいらがすでに何日も泊まっていた場所だった!

っていうお笑いさ





いやあ、ぜんぜん危険なんかかんじてなかったよ

人は親切で

お茶飲ませてくれたり、
くだものもらったり。。


貧乏ビータつづけてると、

知らない街でも安宿、安メシ屋をさがしあてる
嗅覚が発達してくるんだよね



どこにいても、ああ、こっちにいけば
安宿街があるはずだ、みたいなことが

なんとなくわかるようになるんだよね


でも、それはおいらみたいな貧乏タビニンだからなんで、


仕事で来ているような人々には
とても入り込めないような危険地域に思われるんだろうね




おどろくかもしれないけど、
これはなにも、仕事で来ている外国人だけの話じゃなくて


じっさいその街に住む現地のひとからも
同じようなこと言われたことがあるよ



あんなあぶないところに行ったらおしまいだぞ!とか、
あそこだけは行くなよ
あぶなくてわれわれ現地のものも行かないんだから!とかね



でもおいらは知らずに平気で歩きまわってた、
なんてことが何度もあったよ





まあ、もちろんおいらが単にラッキーだっただけかも
しれないけどね





でも、ここで出会った電話工事のひとたちには
本当にお世話になったよ

やさしい人たちだったなあ。。


おまけに、ずっとあとで行くことになるナイジェリアにいる
かれらの同僚にまで紹介状を書いてくださって、



じっさい、それらのナイジェリアの方々にも会えて、
言い尽くせないくらい
おせわになっちゃったんだ

そのことはまたいずれ書くことがあるとおもうけど。。

だから
コンスタンチンを出ていくときは
マジでわかれがつらかったくらい、
いい人たちだった




う~~~む、
日本人もすてたもんじゃねえな、

などと生意気なコメントをのこしつつ

コンスタンチンをあとにしたロクデナシ君でしたとさ


このあと、ひじょうに容易なヒッチをくりかえしつつ、

首都アルジェにむかったのさ


そのはなしは次回ね

まっててね
うわきしちゃだめよ!







拍手[4回]

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さて、アルジェリアはサハラ砂漠のはしっこの
砂丘の街、エル・ウッドで、
安宿探しに疲れ果てたロクデナシ君が、

ついに見つけた今宵のドーヤ(やどのこと)はあああっ!




ーーー$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ーーー

第二十九話 : 砂丘で野宿、ロクデナシ君、の巻

ーーー$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ーーー




なんで!なんで!

なんでこの街には
安宿がねえんだよおおおおっ!

なんて思いながら歩き回っていると
いい加減疲れはてたころ、、、


町外れの砂丘のはずれの、

そうだな、道から砂丘一つ越えたあたりに
小屋が見えたんだよ



で、行ってみると

もうすっかり荒れ果てた無人小屋




誰も住んでいないのはあきらかだし、

もう捨てられてかなりたっていてボロボロだけど
いちおう屋根らしいものはあるし、

野宿には最適っていうかんじだったんだよ!これがあ!



おまけに、おもてには
「貧乏ビータ(たびのこと)の衆、御用達」
っていう看板がかかってるし(うそ)



早速そこを今夜のネグラと決めて、
町でメシを食ってから帰ってきたんだけど、、

他にすることもないからず~~~っと砂丘を見ていたわけ



まあ、それでね、

砂丘の一日の変化に
やけに詳しくなったわけさ


でも実際には
その砂丘の色合いの変化の!

あまりといえばあまりの凄さに

ボーゼンとなって見とれていて、


気がついたらあたりはもう真っくらくらのくら!
夜はこうこうと更けまする(中原中也ふう)



小さな町だからろくに明かりもないし、

砂丘ひとつ隔てているから明かりもとどかないし、


もうね、まっ暗闇の中ですることもないから
しょうがねえから寝ちゃったよ



そうしたらその夜砂嵐がきやがってよお
すげえんだ、砂漠の砂嵐ってのは

寝袋のなかに頭までスッポリ入って

頭の上から毛布を巻いて寝るんだけど
目が覚めたら全身砂に埋もれていた、
外へ出るのに砂をかきわけかきわけ


30分くらいかかってようやくお天道様がおがめる!
ってえのが
サハラの砂嵐ってもんよ


でもこの晩は
ありがてえことに

ボロだけど小屋があるし
あまり気にしねえでよく眠れたよ



でもさあ、
早く寝たから早く起きちゃってさあ、

目が覚めたときはまだ真っ暗だったよ



電気なんかあるわけねえし、

懐中電灯なんかもちろん持ってねえし、


時計も見えねえから時間さえわかんないけど、


夜明けまでには
まだまだかなりた~~~っぷり時間がありそうな感じだったよ



とにかく!
あんなに暗い夜は生まれて初めてだったね



月のヤローも出てやがらねえし、


たぶん砂嵐のせいで
星も見えなかったと思う


とにかく真っ暗で、

真の闇というのはこういうものなのかああっ!

まるで手でさわれるほどの暗闇だったよ(出エジプト記ふう)


だってね、だってさ、

きいて、きいて!



目の前に自分の手をもってきても
どんなに目を見ひらいてもどうしても
自分の手がみえないのよっ!




ねえ、
そんなのって、あるぅ?
(あるんだよ、うるせえな、って思ったでしょ?いま)



しかたなく寝転がって
天井とおぼしきあたりをみつめているうちに

な、なんだか怖くなってきちゃってさ、


なんか、なんかさ、

見えない天井の辺りには!!



毒ヘビかサソリか!!!

そんなものでもひそんでいて

今にもおいらの顔の上に落ちてきそうな気がし始めて、


もう怖くて怖くて
いても立ってもいられないんだけど!!!


だってよお、
寝てたらカオのうえに

毒へビやサソリがおちてきてみな!!


どうするよ!?オイっ!?


って、でも、どうしようもねえじゃん?

どうしようもねえからよお、

そのまま寝転がっているしかねえじゃん?
(ハマッ子ふう)


でも、恐怖はつのるばかり


んで、

もう我慢できなくなって!!!!!



気が狂いそうになって
さけびだしそうになった
まさにそのとき!!!




うっすらと手が見えたんだ

「あれっ!?手が見える!」


で、
外を見てみると、、、



砂丘の上辺あたりが

ほんの少~~し白んできているみたいだった


おもわずおいらは一首詠んだね


"やうやう白くなりゆく砂丘ぎは
すこしあかりて
むらさきだちたる雲の
ほそくたなびきたる"


う~~~~む、ふかいっ!


などと盗作にいそしむまもなく、

あたりはどんどん明るくなっていき、、、、、、、




ついに!、ああっ!ついに!


山ぎはに、じゃなくて砂丘ぎはに、


太陽がその端っこをチョビッとだけ見せたその瞬間!、


真っ暗闇に

一条の鋭い光が闇をつんざいて閃きわたったのですぅっ!




その瞬間、

闇も恐怖もすべて一瞬のうちに消え去ったよ!!!



ああ、日の光よ!
空よ!
砂よ!

きみたちはみんなぼくの友達だ!

生きてるってすばらしいっ!


ああ、生きとし生けるものよ!
(うるせえ!
死んじゃえ!バカヤロー!っていま思ったでしょう?)



でもほんとに日の光っていうのはすごいんだね、

あれほどの闇も恐怖も
一瞬にして消し去っちゃうんだから


それに砂漠ってね、

夜はかなり冷えこんで寒いんだけど、

日がさした瞬間にさあっと熱が伝わってきたんだよ


空気までが変わっちゃったような気がして、

それまで寒さと怖さで
ガタガタふるえてたんだけど、


もうね、
一瞬でからだじゅうが温まったよ


あれは忘れられないなあ



じゃあね(バグミーヌふう)








拍手[11回]




いやいやいや、

またもや発行遅れてすんまへん


なんか、おいら、このごろ、ダメダメだね

でも、これからは
なるべくひんぱんに更新しますから
ゆるしてね

しかも前回、下ネタでごめんよ

でも、すげえ反響あったね
みんな下品な話が好きなんだなあ、

って再認識しましたとさ






ーーー$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ーーー

第二十八話 : 初めての地平線に大興奮!、の巻

ーーー$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ーーー




というわけで
悶絶!下痢攻撃の苦しみを経て、

チュニジアを出て
次は西隣のアルジェリアに行ったのさ



数日前に日本からの駐在の方々も貴重ないのちを失われた
あのアルジェリアです
本当にお気の毒でことばもありません



おいらが行ったころはとっても平和で
あんなことが起きるなんてとても考えられなかったんだ。。。


さて、

話を続けますが、、、



このあたりではヒッチハイクが
人々の日常生活に組み込まれていて、
子供たちの通学にさえヒッチが利用されてるくらいよ



だからとにかくヒッチはメチャメチャ簡単!


町はずれに立ってると
黙っててもすぐ車が止まって乗せてくれるんだぜ



あのあたりは世界中で一番
ヒッチの簡単なところなんじゃないかな



パッチョロあたりで
ヒッチで苦労した人は北アフリカへ
行ってみな


で、南チュニジアから西へ進んで、

名前忘れちゃったけど
チュニジア最後の街を出て


国境を歩いて越えてアルジェリアに入ったんだ


なんにもないところを、
2時間くらいは歩いたかなあ。。



あのとき生まれて初めて
地平線ってものを見たよ




水平線とはまったくちがう、
なんともいえないふしぎな光景だったなあ。。。



そこらへんに野良らくだがいっぱいいてね

いや、ホントは飼い主がいるのかもしれないけどね


でも、これもいままでのアジアでは見たこともない
不思議な光景だったから


もう、うれしくて、うれしくて、

興奮しながら歩き続けたよ。

かわいいところあるでしょ?ぼくちゃん





でも、歩いてるうちに暗くなってきて、、、

けっこう心細くなってきたね




だって、行けども行けども地平線しか見えないんだから。。


で、

もう真っ暗になっちゃった頃、

ようやくはるかむこうに小さな灯りが見えた!!




「あ、あれがアルジェリア側の国境だな」

っておもわず走りそうになったくらい





でも、そこからでさえ、
真っ暗な中を
たっぷり30分はあるいたかな



で、国境まで行ってみたら
人がいっぱいいて、
もちろんみんな現地の人で、
そこで夜を明かしているみたいだったね 





さて、アルジェリアではじめに印象に残ったのは

その国境からしばらく行ったところにある
エル・ウッドっていう町だったなあ。。。




この町はサハラ砂漠のはしっこの
巨大な砂丘のど真ん中にあってね、




大抵の人は砂漠っていうと
すぐ砂丘を思い浮かべるみたいだけど

実は砂漠の圧倒的な部分は



ホントにな~~~んにもない
まっ平らな土の大平面で、


おどろくかもしれないけど、
砂さえもないんだよ




砂丘っていうのは
砂漠に吹き荒れる強い風が砂を吹きさらっていって、



その吹き溜まりになった
ホンの一部分のめずらしい所が砂丘なんだよ



まあ、
とにかく、そのエル・ウッドだけど
砂丘は息を呑むほど美しかったよ




砂丘ってさあ、



昼間は白に近い金色に輝いていて、




午後陽が傾いてくるとだんだん
黄色からオレンジ色にかわってきて、




そのうちついに!

真っ赤に燃え上がる一瞬があるんだぜ



ほんの一瞬なんだけどさ。

そりゃあ、げーすー(標準語訳:すごい)だよ




そんなときはね、



地元の砂漠の民といえども感動するんだろうね


みんないっせいに立ちあがって
大きな声でうたうんだよ


「まっかにもえる!  王~者のしるし!

巨人のほ~~しを  つかあむうまでえ!」

ってね。(うそ)




で、その一瞬をすぎると
砂漠は
なんか紫色っぽくなっていって



さらに次第に色を失って
灰色になり



やがて闇の中に沈んでしまう





真っ昼間の白金色も、
まっ赤に燃え上がる瞬間も、
紫色の砂丘もそれぞれ美しかったけど


おいらはこの色を失って闇にしずんでいく瞬間が
いちばんすきだったな

っていうまるで一幕のドラマみたいだよ
(表現がチンポ、じゃなかった、陳腐でゴメンよ)





なんでこんなに砂丘の色の変化にくわしいかっていうと、
この町では安宿が見つけられなくってさあ。。




いや、もちろん何時間も歩き回って必死でさがしたよ、



だけどなんか知らねえけんども


たけえんだよ、ドーヤー(現代語訳:宿)が


とてもじゃねえけど、
一晩の宿賃としてだせるレベルじゃないんだよね




じつはこのあと、西アフリカでは
安宿が見つからないという問題に
常にひじょうにくるしめられたよ




たぶん、旅をする、っていう概念が
あそこではまだ発達してないンだと思う




いや、カネモチが泊まる高級ホテルはあるんだよ


でも、安宿というものがねえんだよ




庶民はビータ(和訳:旅)なんかしねえんだろうし、


したとしても親戚を訪ねていく、
みてえなことだろうから、



カネモチでないふつうの人が
宿に泊まるっていうこと自体が
あんまりないんだろうなあ。。。




おいらみたいな貧乏旅人(タビニン、ってよむんだよ)
にとって、安宿がみつからないほど
くるしいことはねえからね




そこへいくと、アジアはどこへ行っても
安宿があるからホントにラクだったね




そういう意味で西アフリカは、

世界中でもっとも貧乏ビータが
むずかしいところのひとつだろうね


で、

一応の目安として、おいらは
安宿代は最高一晩2ドルまではだしてもよし!
(じっさいには、ほとんど1ドル以下だったけどね)

みたいな自己規定に従って
旅をしてきたんだけどさあ、

ここ、エルウッドではそんなの見つからなくてね




しかたねえなあ。。。
今夜は野宿しかないかなあ、、、、、

なんて思いながら歩き回っていると!!!!!


まったく思いがけず

今夜の宿泊場所が!



でも長くなるから今日はここまでね



いつも読んでくれてホントにありがと!






拍手[3回]




ごめんね、
またもや長いことあいだあけちゃったね

「このごろロクデナシ君からたよりがなくて
さびしいです」
なんていう、もうしわけないような、うれしいような
おたよりをいただいて、一念発起、

さあ、続きを書きましょう


前回、食い物談義をやったけど、もういいよね

やっとユメのアフリカに着いたんだから、
少し話を進めて行こう!

というわけで、アフリカはチュニスに着いた
ロクデナシ君、


活動開始!




ーーー$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ーーー

第二十七話 : ひさびさピンチ!ロクデナシ君、の巻

ーーー$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ーーー




たしか、第四話あたりで、チュニスの路地裏、

それこそいまにもアリババがペンキの入った缶もって
でてきそうな狭い路地を歩いてた


東南アジアでも、中近東でも経験したことない
不思議な世界でね、

もう、うれしくってワクワクしながら毎日歩きまわってたよ

だって、ユメにまで見たアフリカだしね




ただ、このチュニジアやアルジェリア、エジプトといった
北アフリカの国々は、いわゆるアラブ系の国でね


もっと南のモノホンの真っ黒なアフリカとは
ずいぶんちがうんだよ

人々も、文化も、くいものも、雰囲気もね


うん、
食い物っていえば、
このあたりでよく食べたのは、第一にクスクスだね


知ってる?クスクス、

このごろはアメリカでも(たぶん日本でも)ちょっと
こじゃれたスーパーなら売ってるんじゃないかな

仁丹くらいのちいさなつぶの白い穀物のようなものに

肉と野菜を煮込んだシチューみたいな汁がかけてあるの



あれ、実は穀物じゃなくて、小麦粉を練ったものを
小さい粒にしてゆでたものらしいね

で、これはうまかったね、
このあたりでは一番安いし



よくおぼえてないけど、
一皿1ドルくらいだったんじゃないかなあ。。。



あとチュニジアによくあったのは、
なんていうのか知らないけど、チュニジア風チキンライス

日本のチャーハンみたいに盛ったちょっと油っこいごはんの中に
ニャートイ(鶏のこと、インチキ鹿児島弁)の切り身が入ってるんだよ



これもおいしいけど、すぐ飽きたな。
おいらはクスクスのほうが好きだった

ほかにもいろいろな食い物があったはずなんだけど、
忘れちゃったなあ。。。


だいいち、食い物談義はしないはずだったんだよ、今回は!



さて、チュニスから南に向かってヒッチハイク開始!


ヒッチ自体は非常に簡単だったよ

ふつうに停まってくれるんだ、車が、道ばたに立ってると(倒置法)


で、ケルアーンとか、ガフサとか、ガベスとか、、、




ああ、もう忘れちゃったなあ、
街の名前さえ出てこないや



でも、砂漠っぽいなかにぽつりぽつりとオアシスがあって、

それぞれ雰囲気が違う街ができていてね、



かならず、スークっていう旧市街(アリババふうのね)があって、
マルシェっていう市場があって、

羊がいっぱいいて、
街中がなんかヒツジ臭いんだ




で、意外なことにローマ時代の広大な遺跡が
あちこちにあるんだよ


それこそ、ローマのコロセオ(コロシアム=大競技場)みたいなの
さえあってね、歴史好きにはたまらないだろうね



カルタゴの遺跡はけっこう感動したね
おいらもカルタゴの名前くらいはきいたことがあったから



観光客なんかあんまりいないから、
ひとりっきりで雰囲気に浸りきることができて、



なんかローマ時代の戦闘風景が想像されたりして



しかも壮大な建造物がめちゃくちゃに壊れて、
草に埋もれているかんじが、なんかあわれをさそうというか、


みょうにしんみりしちゃったりして。。。




なんか、今回、やけにまじめだよね


読者の皆さんが退屈するといけねえから、
はずかしい話しをしちゃおっか!




チュニジアやアルジェリアではオレンジがものすごく
いっぱいあって、安くて、おいしいんだよ



だから、ついつい食べすぎて、
なんかいつもおなかが具合悪くてね




名前もおぼえてない南チュニジアのどこかのまちで、

船に乗ってすぐちかくの島に行ったんだよ
ちょっと観光地風のね





で、チュニジア人の若者二人と仲良くなって、
島を案内してもらって
歩いてまわってるうちにお腹いたくなってきちゃって。。。




で、もうすぐかえりの船のでる港まできたんだけど、
もう最後は早足で、おしりひきしめて歩いてたくらいで



船着き場近くの食堂が見えた時はもう走ったね


いま考えれば、もっとはやくヒトケのないところで
道ばたのヤブにでも入って用を足しちゃえばよかったんだけど、



もうヒトケの多い所まで来ちゃったからしょうがない




で、その食堂に入っていって、トイレに走り込んだら!

あの、、、
個室というか、


まあ、有り体に言ってしまえば、
うんこするところにカギがかかってやがるんだよ


オイラはあのときほど絶望的な怒りにみまわれたことはなかったね!!!




だって、もう
ちょっと出はじめてるんだぜ



このたぎるようなほとばしりを!


おいらの肛門(ツーケの穴のこと、え?知ってるって?)は、


けなげにもいままで守り続けてきた肛門はあああっ!




こ、これいじょう、
いつまでこらえろと言うのかああああっ!


「ああ!どうしよおっ!
おかあさあああああああああんっ! と、おとうさああんっ!」(東海林ださおふう)



そこな、クソチュニジア人めがああっ!


だいじなところにいっ!
カギかけるんじゃねえええええっ!




大日本帝国軍人に対して(だれだよ)
なんだあっ!この仕打ちわあああっ!






さあ!

ここで問題です

このときわれらがロクデナシ君はどうしたでしょうかっ!?






ああああっ!
だめだ!
とてもいけねえっ!

あんなこと!

とても書けやしねえっ!





あんなこと書いたらっ!

もうぜったいだれも読んでくれなくなるううっ!




と、いうわけで、次回に続く

(なにがあったかどうしても知りたい人は
個人的にメルできいてくんなまし)




最後まで読んでくださってありがとうございました





拍手[5回]



なにぃ!?
もっと早く出せだってえっ!?

こりゃまた失礼いたしましたっ!(シャボン玉ホリデーふう)

なるべく頻繁に更新しようとしているのですがね、
ちょいと一身上の都合ってヤツでね、おそくなっちまいましたよ
楽しみにしてくださっている方(いるのか!?)
ほんとにごめんなさい



さて、第二十六話ですが、何件かご質問をいただきましたので、
それにお答えするかたちで今号はいってみたいと思います


その質問とは!

食いもんのことなんです

つまり、行く先々でどんなものを喰っているのか?
というご質問です

お答えしてみたいと思います(つまりネタ切れか!?)


さあ、それでは、行ってみよお~ッ(いかりやふう)





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第二十六話 : ロクデナシ君の食い物談義、の巻

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さて、食い物であるが!(えらそう)


タイやインドの食い物に関しては、
もうイヤッてほど書かれてるから
ここではくりかえしますまい


インドではもちろんカレーを毎食食べるんだけど
(繰り返してるじゃないか、オレ←ひとり突っ込み)

もうあらゆる種類のカレーがあるんだね。
うまいよ、どれも。
とくにオイラはキマカレー(ひき肉入り)か茄子のカレーが
好きだったね



でもさあ、
オイラは、日本のカレーが結局世界一うまいと思うけどね


あとインドの喰いものでいいのはサモサ(じゃがいもつぶしたのを春巻きの皮みたいので三角に包んで揚げたもの)だね
おやつがわりにもなるし
だいすきで毎日喰ってたなあ。。。



あと、印象的だったのはアフガニスタンだなあ。。。

メシじゃあねえけど、干しぶどうをよく道ばたで売ってるんだよね



ある日ね、カンダハルの街だったと思うんだけど、

いかにも昔キャラバンが通ってた、ってかんじの
宿場町でね

街道沿いにほそながくできた街なんだけど、
ほこりっぽいんだ


つめたい風がびゅーびゅー吹いててね

けして嫌な街ではなくて、
じっさいおいらは大好きだったんだけど、

なんだか長居は
してられないような、

さあ、もうつぎへ行かなくちゃ、みたいな


腰がおちつかなくなるような
妙な気持ちになっちゃうんだよ


あれがきっと宿場町の宿命ってヤツなんだろうな



その街角にひとりのアフガン少年がチンケなつくえをおいて
なんか売ってるんだよ


みると干しぶどうでね


片手の手のひらにはいるくらいの小さなヤマにして
売ってるんだ


で、喰ってみよう、って思って、
値段いくらかわかんないから、てきとうなコインをわたすと
その少年は手でさわって、っていうか、

なでまわしてからおつりをくれたんだ

そのおつりのコインもていねいになでまわしてから
渡してくれるんだよ


なにやってんだろー?

っておもってたんだけど、
そのあたりでやっと気がついた


その子は盲目だったんだよ

見えねえからコインをさわって判別していたんだね



で、
こういうことが出てくると


アジアの貧困はすさまじい、
とか、

アジアの少年ははたらきものだ、
とか、

アジアの子供たちは貧しいが
目が輝いている、
とか、 

それにひきかえ日本の子供たちは、
とか、

提灯だの、
手水鉢だの、
蜂の頭だの、(
古今亭志ん生ふう)


くだらねえコメントしたがるヤツが多いけんどもよお、


じっさい、本屋に行くと
そういうありきたりのむなしいコメントならべたてただけの
くっだらねえ本が多いけんどもよお、


そんなことしか書けねえヤツらに
一言アドバイスさせていただく!



「おしりのまわりはクソだらけだああああ〜〜〜っ!」



でもその干しぶどうはほこりっぽくて、
はるかなあまさがあって、
わすれられない味だった



それ喰いながら
「ああ、オイラはなんかとおくまできちゃったなああ」
って、つくづく思ったのをおぼえてるよ




あと、アフガンではもちろんシシカバブだね

だって、それしかねえんだもん

羊の肉を串にさして焼いた例のヤツ

で、それはみんなも知ってるだろうけど、
もうひとつカバブのバリエーションがあってね


シシカバブの肉を串から抜いて、
それを小さなアルミのナベでちょっと煮てから
タマゴでとじたやつ
カバブのタマゴとじアフガン風


これはうまかった
カライカバブ、っていうんだよね
ぜんぜん辛くないけどね


カライ、ってどんな意味なんだろうね?
タマゴかな?ナベかな?

でも名前もおぼえやすいし、オイラのお気に入りだった

それをナンっていうひらべったいパンといっしょに食べるんだ

毎日喰ってたなあ。。。


だって、それしかねえんだもん



それから、アフガンでは、それまでのインド、パキスタンと
ちがって、お茶が独特でね


インド、パキではごぞんじのミルクと砂糖たっぷりの
あま~~~いミルクティーしかないんだけど

(それもインドの列車駅では素焼きのちいさなカップに
入っててね、
飲み終わるとみんなそれを線路に投げつけて叩き割るんだよ
なんか、それが粋でね、
うれしくってオイラもがんがん叩き割ってたよ

でもさ、オイラがガキのころは日本でも
汽車の駅で買うお茶は安っぽい陶器製だったのをおぼえてるよ
かわいいフタがついててね、それに注いで飲むんだよ
じじーのみなさん、おぼえてる?
それがやがてペラペラのプラスチックにとってかわられ。。。)



アフガンではちいさな急須にはいってでてくるんだよ
けっこう量はたっぷりあるし、
日本っぽくてうれしかったねえ


砂糖は入ってなくて自分で入れるんだ

それに紅茶だけじゃなくてなんと緑茶もあるんだよ
名前は忘れちゃったけどね

だからますます日本茶みたいでさあ。。
しかも値段はめっちゃ安いしね

アフガンはホントによかった



アフガンの人ってさ、

インド人みたいにべたべたしないし、
イラン人みたいになんか売りつけよう、
みたいなかんじがないし、
(ちょっと偏見。イランよ、ゆるせ)


けっして愛想はよくはないんだけど、
いい意味で誇りたかい、っていうか、
毅然としてるんだよね

カッコイイよ、すごく

そんなわけで、おいらはアフガン贔屓だね
抱かれるならアフガンの男だね!
(いや、抱かれたくねえけんどもよお)



でもね、オイラがアフガンでてから数ヶ月後に
当時のソ連のクソヤローどもがアフガンに侵攻して、
ヘラートの街で600人が殺された、
なんて新聞記事をイランで読んだんだ


あの、ちいさな、平和でしずかなヘラートで
600人が殺されたっ!?

怒りで震えたよ


あれ以来アフガンは内戦につぐ内戦で
めちゃくちゃになっちゃった

まったく!
超大国ってやつらは!!!



征露丸、飲んじゃうぞ!
(え?正露丸だって?
知ってるよ、そんなこと)


あのとき干しぶどう売ってたあの子は
きっと生き残れやしなかったろうなあ。。




だいぶ話がそれちゃったね。

そのつぎのイランでは何喰ったか、
あんまりおぼえてねえや

なんか、長くなっちゃったね

今回はこのへんでやめとくか


ごめんね、あんまり食い物のこと
語ってないよね

この続きはまた次回にね



ねえねえ、

いつも読んでくれてホンっトにありがとね

もしよかったら、一言でいいからなんか書いてね

それがいまのオイラの生きていく糧なのさ

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