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ごめんね、

今回はめちゃくちゃ長くなっちゃった。

でも、一つのエピソードを一回にまとめましたから。



めんどくさい人は、題だけ読んで

勝手に想像してください。


では。




うますぎるタイミングのよさで救いがあらわれたことが何回かあったって、
前回書いたけど、

インドの隣の国パキスタンでもそういうことがあったんだ。



この時は命の危険に晒されたっていうわけじゃないけど、

(そりゃあ、そうそういつも命の危険に晒されてばかりじゃないないっすよ、
あっしもね)

でもね、ホントにもうダメっていう時のことだったから、
今でもハッキリおぼえてるよ。


印度はボンベイっていう町(いまはムンバイっていうらしいけど)
から船に乗って
となりのパキスタンのカラチっていう港に着いた



この船がまたそうとうヒデー船でね、
もう「逝ってよし」級のヒドさだったけど(古ッ!)
まあそれは関係ないからいいや。


カラチって町もひどかったね。

前にも書いたけど
こういうことはまったくぼくだけの極私的経験なんだから、



他の誰かが、「カラチはと~~~ってもいいところ」
って言っても
驚かないでその人の言うことを信じなさいよ。
きっとうそだから。(うそ)


でね、なにがひでーって、
カラチではだれも道を教えてくれないんだよ。

誤解がないように言っとくけど、
パキスタン人は一般的に言ってすごく親切な人たちなんだよ。

けどカラチではひどい目にあったなあ




死ぬほど暑くてね。。。



ヒッチハイクする元気もなくて
汽車に乗ろうと思って駅に行きたかったんだけど、

まずツーリストインフォメーションに行ったんだ。


そしたら窓口にいたのが意地悪な女で
「タクシーに乗れ」しか言わないんだよ。

そんな金はないからって言おうとすると、



「金がないならわが国は旅行できない」なんて冷たく言い放ちやがって
あとは何を言っても口もきかない。



なんであんなやつを旅行者が訪れる場所に置いとくんだ、
おれがパキスタンの旅行大臣なら(そんなのあるのか)



あんな女はすぐに百叩きの上獄門申し付けちゃうぞ!って
小さな声で言いつつすぐに退散。
(大きな声で言ったってどうせ意味わかんないけどね、

そこは、ほら、おいら
自慢じゃないけど小心者だからさ)




で、その後誰に聞いても駅に行く道がわからない。

英語はかなり通じる国なんだけど全然ダメだった。

この時点でそうとうメゲてしまったね。


でもとにかくやっとの思いで駅に着くと窓口は長蛇の列。




こんなことはもう印度ですっかり馴れっこだったから驚かなかったよ

窓口はほかにも4つくらいあって中には駅員の姿も見えるんだけど、

おしゃべりばっかりしていて一向に窓口を開けようともしない



でもね、こんなこともアジアではあたりまえだからさ、
もう馴れちゃってたんだ。



だから黙って列に並び始めたんだけど
これがちっとも進まねえんだよ。


3時間くらいたっても2メートルも進んでない。

デンデンムシじゃねえんだからよお!

もっと早く進めねえのかよお!!!




もうさあ、暑くて死にそうだし、

はたしておれは本当にいつか
生きている間に
切符を買うことができるんだろうか、



このままでは窓口にたどり着く前に熱死してしまうんじゃないか!
(そんなのあるのか!?)




いや 第一考えずに並んじゃったけどこの列でいいんだろうか、

などと はてしなく疑問は湧き上がり

きもちはドンドンおちこんでいく。


いや、これだけなら、まだ我慢できないこともない、かもしれない。




なにより辛いというか、理解できないのは!!


人がどんどん横入りして割り込んでくることなんだよ。


せっかくおとなしく長いこと並んで待ってるのにさあ、
平気で割り込んでくるんだぜ。

でもここのシステムがわからないから、もしかしたら彼らはなにか理由があって

正当な権利のもとで割り込んでくるのかもしれないし、


そういえば他のパキスタン人たちもあまり激しく抗議しないみたいだし。。。。。




うう~~~ん、わからねえ。

どぎゃんかせんといかん!

でもどぎゃんすればよかとか!?


一方、行列もちっとも進まねえしよお、

ようやく勝ち得た貴重な30センチほどの前進も
割り込みであっというまに元に戻されちゃうし、、、




もういやっ!!!
もうすべてがいやっ!


もう、あなたのしゃべりかたもいやなのっ!


あなたと同じ空気すってることがいやなのっ!
(言われたことない?)



とにかく絶望的な気分になってきた。

あのとき爆弾を持っていたらおいら絶対確実に

自爆テロでその辺の奴ら道連れにしてやったとおもうよ。


。。。ってぐらいのきぶん。。。



でも、爆弾ねえし

もうどうしていいかわからねえし


泣きたくなってきて

その場にしゃがみこんじゃった。情けないけどね。




でもさあ、ホントにもうダメだって思ったんだよ。

ちょっとだけ、ほんとにちょっとだけ甘えさせて!





そのとき!!!(またこのパターンかよ!)

誰かが「どうしたんですか?」ってきれいな英語で話しかけてきたの。



みるとひとりのやさしそうな青年で、
かつ頼もしいという感じの人が立っていたんだよ。



いや実はこういうわけで切符を買いたいんです、
ってあたりまえのことを言うと、



少し考えてから「じゃあちょっとついて来てください」

と言って

駅の中の事務所に
ぐいぐい入って行っちゃうんだよ。



え!?いいのか?いいのか?


でもかれはそんなことおかまいなし。


ずいずい入っていって


で、彼がわけを話すと駅員がすぐに切符を出してくれてそれでおしまい。





いや、うれしいっすよ。
なんの文句もありませんよ、もちろん。





でもさあ、、、


じゃあ、何時間ものあの苦労は一体なんだったんだよ!




というかんじだけど
とにかく念願の切符は手に入ったのだからいいよね。



でもね、この人はいったい誰なんだろう、って思ったよ。

思うでしょう?あなたも。




彼の正体はともかく、(いや、たぶんただのパキスタン青年なんだとおもうけど)

彼はなんとその切符代を払ってくれたし、


そればかりではありません!!!!!




出発までぼくと一緒にいてくれていろいろ世話をしてくれただけでなく、


車掌に食事の手配をしてくれて

(インドやパキスタンでは汽車でメシが出るんだよ
いや、もちろん、別料金だけど。。。)


その代金までおいらには払わせようとしなかったんだよ!


誰なんだろうね、あの人は。



地獄で仏、っていうかさあ、、、

(クリスチャンがそんなこと言うんじゃねえ!って?)



それまでの状態がひときわひどかったから

かれのやさしさがとくに心にしみたよ。



あんなことってあるんだなあ。あるんですねえ。




と、いうようなわけで、

このときも「もうダメだああ!」

っていう瀬戸際まで追い詰められたときに

驚くようなタイミングで助けられたわけだよね。




こういうことが実にたくさん、なんどもあったんだよ。




ふしぎね、人生って。

ふふっ。




長くてごめんなさい。
でも、読んでくれてホントに
ありがとう。










拍手[2回]

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みなさん、こにゃにゃちは。

おげんきですか?


悪質なカゼがはやってるようですので、
気をつけましょうね。


さて、前回はあやういところで生き延びたロクデナシ君でしたが、、、






ついでに暴露しちゃうけど
じつはインドではもう一度実にヤバイことがあったんだよ。





これはもう名前も忘れちゃったけど、
たまたま通りかかった小さな村でのことで

そこでは祭りの真っ盛りだったんだよね。
どうしてそんな小さな村に行ったのかなあ。。。


祭りを見たくてその村に行ったのかなあ。。。


もう、おぼえちゃいないんだけどね。。。





まあ、とにかく、
なんの祭りだったかも忘れてしまったけど
(なにしろインドでは祭りがしょっちゅうあるからね)、

見物してるうちに夜になって
祭りはますます盛り上がってきたのです。





で、すんごい人混みだから
よく見えるように高いところに登って見てたんですよ。




そしたら、下から見上げた男となにげに目があった。



そしたら!!!



そいつの表情が突然険しくなってさあ。



「てめえ、なにガン飛ばしてやがるんだ!!!コラっ!!!
てめえどこの高校だ、このやろー!!!
おれは学習院高校だぞ。
宮様とご学友なんだぞ!!!」
なんて言うわけ。(うそ)




でも、ほんとおっかない顔で
(だいたいインド人の顔っておっかねえんだけどね)





おいらの顔を見ながらこっちの方を指差して


なにやら叫び始めたわけなんだよ。





そしたら、群衆の視線がいっせいにおいらに集中!!


ああ、またなにやらヤバい予感が。。。








今回も彼の言ってることなんかもちろん全然わかりっこないんだけど、



ただ一言だけわかったんだよ。

みんな知ってることばだったからね。






それはさあ、
当時のおいらには全然なじみのないことばだったんだけど、


そいつは、「クリスチャンだああああっ!」ってしきりに叫んでるわけ。




そんときの祭りはいうまでもなく
ヒンズー教の神を祭るものだから、

そこに紛れ込んでいる
明らかにインド人でない異教徒の男(おいらだけど)をみて、

クリスチャンだと思ったんだろうね。





つまり彼はこう言ったのだ。(全部想像)



「みんな見ろ!

あそこにクリスチャンがまぎれこんでいやがるぞ!

われらの神聖なる祭りを汚す奴だぞ!」






またもや、一瞬にして群衆は怒り狂い、

神聖な祭りを冒涜し汚す不届きなやから(おいらのこと)を

激しく糾弾し始めたのだった。





だけどさあ、


糾弾するのは勝手だけどよお、、、、



当時おいらはクリスチャンでもなんでもない


コチコチの無神論者だったんだぜ。




そんなのにクリスチャンなんかと間違われて殺されたんじゃあよお、




たまったもんじゃあねえよ。そうでしょう?

(じつはあとでクリスチャンになったんだけどね)





そのとき!

ああ、そのとき!

おれさまの脳裏に突然すばらしい解決策がひらめいたのである。






おいらは昔から保身の天才と呼ばれた男である。

なめてもらっちゃあ困る。



ザ・キング・オブ・保身(おいらのことだけどよ)は
その時も見事な保身術で危機を免れたのだ。




さあ、

どうしたと思います?





おいらはとっさに




「ノー、ノー!!!ノー・クリスチャン!
アイム・ブディストォォぉっ!!!」

(和訳:ばかやろー!
おれはクリスチャンなんかじゃねえ!!!
おれさまは仏教徒だ!
そんなこともわからねえのか、
このインド人のスットコドッコイめが!)



って

叫んだんだよ。







もちろんおいらは仏教徒なんかじゃねえよ

なにしろ無神論者だったんだからね






だけどさあ、

なんたって、命がかかってんだからさあ、

保身のためならそんなことはどうでもいいではないか。





節操がないと責めるなら責めよ、
裁きたくば裁け!


私は生きたかったのだ、

生きて命の尊さを満喫したかったのだ、

一匹の蟻に健気な命を見たかったのだ、


ああ、生きとし生けるものよ!








ってなわけで、



保身の天才はその名も知らぬ小さな村を無事に後にしたのだった。



あ~~~~あ、あぶねえ、あぶねえ。





冗談じゃあねえよ、バカヤロー!


クリスチャンなんかとまちがえられて


殺されてたまっかよ!




なんて、ずっとあとでホントにクリスチャンになるとは


お釈迦様でもわかるめえ!  




ってクリスチャンなんだけどよ




ごめんね、お釈迦様











拍手[3回]

すんまへん、

またカゼひいてしまいましてんや。
昔から、病弱でっさかいな。

早く更新しなくっちゃ、ってずっと思ってたんすけど。


なんども言いますけどな、
このブログは、もともとメルマガでやっていたものが
うまく配信されていないことがわかって、

それで大あわてでブログにしてますんや。

せやさかい、メルマガ購読してはるお人は、
「こんなもん、もう読んだやないか!」
なんて怒りないな〜。

わては浪花のあきんどでっせ〜〜(だれが!)

ほんとは江戸っ子でえっ!ってやんでえっっ!



さて、盗っ人インドやろーをフクロだたきにして、大満足!
ところが、ふと気がつくと。。。

まわりを数百人の怒り狂ったインド人民大衆に取り囲まれ、

ああっ、もうダメか、と思われたそのとき!

まででしたよね。



ーーー$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ーーー

第十三話 : ヤバいぞ!ロクデナシ君(その3)、の巻

ーーー$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ーーー



いま考えてもタイミングがよすぎる。

あれはひょっとしたら月光仮面か、
それとも天使か、っていうくらい。


でも旅行中じつは何度もそういうタイミングで助けられてるんだよね。

それはまた別のところで書こうと思うけど、

いまはとにかくその絶体絶命のときのこと。



おいらたちを取り囲む群衆の雰囲気が
もう見る間にどんどん悪くなっていって

もう今にも爆発しそうで、
爆発したらぼくたちは八つ裂き!

八つ裂きはイヤッ!
八つ裂きだけはイヤッ!

そんなことされたら、もう歩けなくなっちゃうっ!



っていう感じになったときに!!!


群衆の中から、、、
一人の人が進み出てきたのです。

その人もたぶんインド人だと思うけど
比較的身なりのきちっとしたビジネスマン風の人で、


彼が群集に向かってなにやら大声で演説をはじめたんだよ。


「ええっ!?こんなところで演説ぅっ!??」
なんて思っちゃあいけねえよ


インド人ってえのは、とにかく演説が大好きなんだよ


ちょっと気をゆるすとすぐ演説はじめるんだからよお



まあ、それはともかく

このおっさんの演説

もちろん現地の言葉なのでぼくらには何のことやらさっぱり。

のはずなんだけどよお、

じつは彼の言ってることが全部わかったのです。

そういうことってあるんですね。      


彼は群集に向かってこう言ったのです(と思うんだけどね)。


「賢明なるインド人同胞諸君!

この事態をよく考えてみたまえ!!!

悪いのは一体誰か。


このお二人は外国から来られたいわば客人ではないか、
その大切な客人の持ち物をこの男は盗もうとしたばかりでなく、

あまつさえお二人に刃物を持って
危害を加えようとさえしたのである。

お二人はご自分の身を守るために当然のことをしたに過ぎないのだ。

とくに、この背の高い知的でハンサムなほうのお客人は(ぼくのこと、若干脚色)
当然の自己防衛をなさったにすぎない!

とすれば!

この事態の責任が誰にあるのか
誰が見てもわかるほど明らかではないかあああっっっ!!!」




ああ、なんと実に説得力のある流暢な演説であったことよ。

おいらも事態を忘れて思わず聞き惚れちゃったよ。


驚くべきことには
これですべてがひっくり返っちゃったんですう。

さっきまで、こいつら日本人ぶっ殺してしまえ!

という喜ばしくない一点で一致団結していたはずのインド労働者階級群衆諸君が、
(かどうか知らねえけどよ)

この人の演説で一瞬にして怒りの矛先を180°変えて
先ほどのインド人に向けちゃったんだから笑っちゃうよね。



あれよあれよという間に

インド労働者階級群衆諸君は
この盗人くんをみんなでなかよく蹴りはじめたのだった!



考えてみれば かわいそうな男だよ、こいつも。

おれ様のメガトンパンチ(ヘニョへニョパンチではなかったのか!)

をくらって鼻血をだしてひっくり返り、

ナイフで反撃を試みたものの返り討ちにあってコテンパンにやられ、


今度は挙句の果てにインド人同胞諸君の怒りを買って
ぼこぼこにされている。

これもひとえに彼がわれら極貧日本人の持ち物に手をつけ、

あまつさえ刃物を持って大和魂に刃向かったことにすべての原因がある、


これを古来、因果応報、あるいは自業自得と呼ぶのである。(ゲーテ)←うそ


ざまあみさらせ!このくそヤローめが!!!

とはいえやっぱりかわいそうな男であった。合掌。



などとばかげたことを言ってるヒマなどなく、

われらは群衆の大いなる怒りが
かのあわれな盗っ人印度人に向けられているうちに
さっさとトンズラこいたのである。


あ~あ、あぶなかった。

「結果よければすべてよし」(玄宗皇帝)←うそ


あ~あ、よかった。



(この話、完)















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さて、前回、

インドのオールドデリーで、
盗っ人ヤローを思わずぶんなぐってしまった
正義のロクデナシ君!

この盗っ人インド人めが、盗っ人たけだけしくも
なまいきにでかいナイフをとりだして、、、



あ、あ~~~~~、あ、あああ~~~~~~~っ!!!!
(うるせえっ!って?)





ーーー$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ーーー

第十二話 : ヤバいぞ!ロクデナシ君(その2)、の巻

ーーー$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ーーー




でもね、聞いて!聞いて!

そいつが「このやろー」ってなことを喚きながら
ナイフを上段にふりかぶって飛び掛ってきたとき、


お、これはいけるかも、
って思ったのは、、、


ずっと以前に見た「12人の怒れる男」っていうヘンリー・フォンダの映画を
思い出したからなんだよ。


「そんなとっさの時に映画のことなんか思い出すわけないだろう!
うそばっかり書きやがって!このロクデナシやろーが!!」
(だからはじめっから、ロクデナシって言ってるでしょ!ふんっだ!)

なんて思っちゃいけませんよ。


観た人はおぼえてるだろうけど、
その映画でヘンリー・フォンダが

「いいかい、ナイフってえものはな、
振りかぶって使うもんじゃあねえんだ。
下から突き上げるようにして使うんだよ、下からな」

って言いながら
下からナイフをビュンッて突き上げてみせたのが
ものすごい迫力で、
はっきり覚えてるんだよ。


で、そのインド人が、
でっかいナイフだったけど振りかぶってかかってきたのを見て、

こいつはあんまりケンカ馴れしてないのかも、って思ったわけです。


で、やってみたらやっぱりその通り、
この盗人インドヤローまるっきり弱くて、
あっという間にもう一人の日本人と二人で
コテンパンに叩きのめしてしまいましたとさ。

メデタシ、メデタシ。


ざまあみやがれ、
ってんでツバひっかけたりして、

「ついでにションベンもひっかけちゃうぞ、
くさいんだぞ!おれのションベン!(自画自賛)


日本人様に歯向かうとはこの猪口才なインド人盗人ヤローめ!」


なんて思いつつ、ふと気がついたら。。。



ぎゃあ、あ~~~~あ!ああっ!あああああ~~~~~~~~~っ!!!!
(うるせえっ!っすか?)



知らねえうちにあたりは黒山の人だかり。

おれたち二人、

何百人ものインド人に完全に囲まれてしまっていることに
そこで初めて気づいたわけ。



ナイフが出た時よりこのときのほうが
もうはるかにこわかったね。

ううっ!たまんねっす!


こりゃあもう真底ヤバイと思ったね。

ううっ!

も、もうっ、チビリそうっす!

チビリバビデブー!!!!っす!



しかも雰囲気は非常に険悪!


日印親善友好なんて言葉は
あっという間に二千万光年のかなたに飛んでいってしまっていたのね。


で、まわりを取り囲んでいる群衆が

黒目のまわりを、白目ギラッと光らせ、
(ホント!インド人の白目ってギラッとひかるんだよ)

口々に、


「こいつらは外人のくせにインド人をフクロにしやがった!」、
「そうだ、とんでもねえ奴らだ!」
「ぶっ殺してしまえっ!」
「そうだ!そうだっ!」

 

などという物騒なことを叫び始めたのです。

もちろん本当は彼らの言ってることは
一言もわからなかったんだけど、


実際には彼らの言ってることが全部わかったんだよ。

うそじゃねえよ。
そういうことってあるんですね。



それで、

これはもうダメだ、
逃げられるわけないし、


おお、ぼくはここで殺されてしまうのね、
死んでしまうのね、

「ああ!おかあさ~~ん!!!

と、おとうさ~ん!」(東海林さだお風)

などとできない覚悟をしようとしたそのとき!!!


どうなったと思います?


(このはなし、つづく)

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考えてみればこれもオールド・デリーでのことだな。

あの町ではなんか起きる、っていう感じがするよね。

というわけで、オールド・デリーで起こったヤバい事件のお話です。



第十一話 : ヤバいぞ!ロクデナシ君、(その1)の巻



そのときはたまたま宿で知り合った日本人の奴と

一緒に街を歩いていたんだ。


で、マーケットにさしかかって、
ここのマーケットは活気があってすごく面白いから興奮して歩いていると、、、



突然なんか変な気配っていうか、

なんか後ろから感じて振り返ったんだよ。


ぼくの連れはネパールで買ってきたっていう麻で編んだ
肩からさげる安物のバッグを下げていたんだけど、

ぼくが振り返ると、

なんと!!!


ちょうど一人のインド人が
彼のバッグに手を突っ込んでいるところだった!!!


あ!泥棒!って思って咄嗟のことだったので
よく考えもせずいきなりそいつを殴っちゃったんだ。

そりゃあね、あたくしだっていま思えばいいことじゃないのは

わかりますよ。

でもしょうがないよね、そういう状況では。


ぼくのパンチだからヘニョヘニョパンチだったけど、
それがタイミングよくきまっちゃって
その男は仰向けにひっくり返っちゃった。




いやいやいや、そりゃあね、

あたくしだってね、

人をぶん殴って仰向けにひっくりかえしちゃうのは

いいことじゃないのはわかりますよ。


でもね、殴られてねえで、
よけろよ、バカヤロー、っておもうでしょ?
あなたも。


そしたらそいつが怒りやがって
(これがホントの「盗人たけだけしい」ってやつだね、きっと)


なんか

「ふぎゃ、ぎゃぎゃぎゃ~~~~」みたいなことを
わめきながら

起き上がりさま!!

懐に手を入れてでっかいナイフを出しやがったんだ。


まあ、なんて悪いヤツでしょう!



それがオールド・デリーの夕陽にギラリと光ったとき(朝だったかな)、

こりゃあまずいことになったと思ったね。


ね!?まずいよね!?この状況。



どうします?あなただったら、こんなとき。。。



さあ!

われらのロクデナシ君はどうしたでしょうか!



1 泣いて、まっぴらあやまっちゃった

2 彼の非を懇々と諭した

3 すぐ逃げた(得意ワザ!)

4 恐怖のあまりすわりションベンしてバカんなった
   (古今亭志ん生ふう)


さあ、どれでしょう!?




この話、次に続く







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