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またもや、だいぶ間があいてしまいましたが。。。

ごめんね、いつも


さて、サハラ砂漠でもようやく本格的に砂漠入りしてきた
エル・ゴレアのオアシスで
ようやくマリのガオ行きの車をみつけたロクデナシ君!

乗せてくれたフランスヤロー、ムッシュー・ジャン・ピエール
(仮名、本名忘れた)とともに、
しゅっぱ~~~つ!



車は前にも書いたけど、これ以上はない!

っていうくらいのオンボロプジョーのライトバン!

その荷台いっぱいに、水、ガソリン、食料などを
積み込んだよ

これだけありゃあ、ぜってえデエジョブだろう、と
おもうほど多量の水とガソリンだったけんどもよお、


サハラはそんなにあまくなかっただよ



初めのうちはわりと快適に距離を稼いだけどね

だんだん暑くなってきてさあ、
いや、はじめっからもうじゅうぶん暑いんだけどね、


なんか、暑さがすごみをましてきた、ってかんじ~~っ!
(日本の女子大生風、
ってか、女子大生なんてしらねえけどよ)




そのうちこのボロ車では
昼は暑すぎてオーバーヒートしちゃうんで
走れなくなることを発見!

それで、
しょうがねえから

夜明けごろから走り始めて朝10時頃までが限界かな、

あまりにも暑くなりすぎるとそこで昼寝、


そして夕方また少し涼しくなると再び走り始める、

といったスケジュールに固まっていったね、うん



道はねえ、
もういろいろ!


あるときは、ローラーで固めたような


平らで固い路面を時速100キロくらいでぶっとばせる

そんなときは、
(まあ、そんなときはめったにないんだけどね)

一日で何百キロも進めるんだよね


でもさあ、

サハラはそんなにあまくねえって



やがて砂の多い道なき道になると、

もうね、

次から次とスタックの連続だったよ



そのために、ちゃ~~~んと、スコップと
イボイボのついた鉄板を積んでいてね、



タイヤが埋まると砂を掘ってタイヤの下に鉄板を入れて、


後ろから押しながらアクセルをふかして一気に飛び出すんだ


だれが押すと思う?


もちろんそれはかよわきロクデナシ君さ


だれが車にのったままでアクセルふかすと思う?

もちろんそれは力つよきムッシュー・ジャン・ピエール(仮名)さ




で、そのまま又砂につかまるまで

行けるだけ行っちゃうんだよ



そのうしろを重たい鉄板2枚かついで走って追いかけるんだよ


だれが?


もちろんそれはかよわきロクデナシ君さ


大抵数メートルか、よくても10数メートルで
すぐまたスタックしちゃうんだけど、



摂氏50度以上もある炎天下でこれをえんえんと繰り返して、


一日かかって進んだ距離はやっと2キロ!!!

なんてこともありましたよ、ええ



泣けてきますよ、もう

これはシンドかったねえ。。。ホント。。。


死ぬかと思ったよ




で、まあね、

そんなことをやっているうち、



だんだんあたりの地形が変わってきたんだよ

なんていうか、

起伏が少なくなってきたんだね



前にも書いたけど初めのうちは

千メートルもある垂直に切り立った崖や谷が次々来るんだけど、


そのうちそれがだんだんなくなってきて

はやいはなしが、地表が平らになってきたのさ


で、それにつれてオアシスもだんだんなくなってくる



赤ちゃいろの砂ばかりみていると、

オアシスのミドリいろにすんごくいやされるんだけど

それがだんだんなくなっていくさびしさ!




でね、

ある日いつものように
もうこれ以上は暑くて走れねえ、


ってことになって
車から降りたんだ、



ちょうどサハラ砂漠の真ん中くらいだったんだね



で、
降りて手足を伸ばしつつ

周りを見るともなく見たとき!!


あれっ????、と思ったよ



なんかへ〜〜ん!


なにが変だったかって言うと、




そこにはな~~~~んにも無かったんだよ



コンビニもなきゃあ、ファミレスもねえんだよ!
(うそ、ってか、うそじゃねえけど
そんなんじゃなくってよお)



木も生えていなけりゃ

草も一本も無い!!


動物や鳥はもちろん、
トカゲやヘビやアリ一匹いない!!


とにかく生きるもの、
命というものが全く何も無い世界で、


おまけにほんのちょっとの起伏も無けりゃ、

おどろくなよ!

砂さえもねえんだよお!!!



全面的に真っ平らな
硬い黒い土の大地がずうっと広がっているだけ!



だから見えるのは地平線だけ

うけようとおもって、オーバーに書いてんじゃねえんだよ
ホントなんだよ


360°ぐる~~~~っと見渡すでしょ?


そうすっとさあ、


こっちの地平線から反対側の地平線まで何も無い

もう、きっぱりと、なにもない!ったら、なにもないッッッ!




そして地平線の上には、

あっちの端からこっちの端まで
雲ひとつ無い
あまりに青すぎて黒いような
空がただビロロロ~~ンと広がっているだけ


つまり視界に入るのは
下半分が黒っぽい茶色の土、
上半分は真っ青、

それだけしかないんだよ

二色だけの世界



そこにおいらが一人きりで立っている


この、生命なきせかいに

たったひとつ、

ポツンとたっているかよわきいのち!

それがおいらさ


(うそつきやがれ!
ひとりじゃねえだろう!!
フランス人のムッシューはどうしたんだよ!
などとつっこむあなた。
一言アドバイスしよう
「ともだちなくすよ!」 )



もうね、筆舌に尽くし難し!

ってのはこのときのためにつくられたことばだね



命というものが全く何も無い世界に

おいらという一個の命だけがそこにある
(いや、ムッシューもいたけどよお)


初め、こりゃあ怖くなるかも、

って心配になったよ

なんかあまりのことにパニクっちゃんじゃないか、ってね



ところがねえ、

不思議なもんだよ、人生は


そうはならなくってえ。。。

なんていうのかなあ。。。


なんか奇妙な安心感というか、
「おいらはあるべくしてここにあるのである」
っていうか、


うまくぴったしハマった!
っていうようなフシギな感覚があったんだよ



うまく説明できないけどね



全然おぼえてないけどお

喩えて言えば母親の胎内で羊水の中に浮かんでいた時の安心感ていうか
(そりゃおぼえてねえよなあ)

ね、
とにかく今まで一度も経験したことの無い

不思議な感じだったのさ




なんか、大げさだけど、

あれでワタクシの人生観がちょっと変わっちゃったかも、

とさえ思うよ

(おおげさなこと言いやがって、このロクデナシがあ!
なんて言わないでよ、きずつきやすいんだからあ

はじめから言ってるでしょ?
なんか、おおげさだけど、って)


いやいやいや、


もっとおおげさに聞こえるかもしれねえけどよお



あれが、おいらにとって

うまれてはじめて


神というような

大きな存在にであった瞬間だったんじゃねえか


とさえおもうけなげなロクデナシ君を

これからもおうえんしてね


あなただけがたよりなんだから!


購読中止したりしないでね


そんなことしたら、もう!


死んでやるからあっ!(うそ)



(この巻おわり)

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