忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。






ーーー☆☆☆ーーー☆☆☆ーーー☆☆☆ーーー☆☆☆ーーー☆☆☆ーーー

☆   シダイオレン!ロクデナシ君のアジア・アフリカ旅日記   ☆

ーーー☆☆☆ーーー☆☆☆ーーー☆☆☆ーーー☆☆☆ーーー☆☆☆ーーー



すみません、
すみません、

すみません、ったらあ。



ほぼ週刊!


なんてえらそうなこと言っておきながら!



半年ほども

発行しなかったわるいロクデナシをぶって!



でも痛いのはイヤ!




ーーー$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ーーー

第三十七話 : 黒さに感動!ロクデナシ君、の巻

ーーー$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ーーー






いやいやいや、


そういうわけで、


水はだいじなだいじなものなんですねえ。。


ってところで、

前回おわりましたが、




そんなサバイバル風なところもある

サハラ縦断でした。


たしかにキツかったけど、


ようやく到着したガオっていう街。




まず、街の中心、とおぼしきあたりに
行ってみたのさ


そこは広場で、

マーケットになってた。



おいらは息をのんだよ!

ほんっとにね。


その光景に圧倒されちゃってね


なにに?って?



だってよお、


もうそこにいるヤツ


一人残らず!!!


全員が真っ黒なんだぜ!!!




で、みんな

すごく原色まるだしっていうか!


色とりどりの民族衣装を着てるんだ。




開いた口がふさがらないくらいかっこいいんだよ。



思わず見とれちゃうくらいね。



今までのチュニジアやアルジェリアは
もちろんアフリカなんだけどお、


人はアラブ系で褐色の人々だったんだ



でもね、

ここではほんとにみんな真っ黒なんだよ。



これだよ!

これだよ!


これがアフリカだよ!って


これが見たかったんだよ!



ココに来たかったんだよ!


ってね


わかってくれるかなあ。。。




おいらはもうむやみにうれしくてね、



興奮しておどりまわっちゃったよ。


おいら、ふだんはそんなことしないんだけど

(ドッチカって言うとかなり理知的な、
 ものしずかな、
 哲学的な、っていうか。。。
 憂いをふくんだ、っていうか

 もういいね。。。)


つまり、人前でおどったりしないタイプなんだけど、



そのときは、ほんとにおどっちゃったよ。

もううれしくてうれしくて



興奮がおさえられなくてね。



まわりのマリのひとたちもゲラゲラわらいながら


いっしょにおどってくれたよ。





こうしておいらは

サハラ砂漠をなんとか無事縦断して、




いよいよ真のブラックアフリカに着いたってわけさ。




なんだよ!


もう終わりかよ!


って思ったあなた。



一言アドバイスしよう。




「ごめんね」





ってなわけで今回は短くてごめんなさい


これまでひたすら


南へ、南へ、って

くだってきたけど



これからおいらは


西へ!行く。




西へ!西へ!


大西洋にぶつかるまでね




最後まで読んでくれてありがとう


このつぎはもっと早く発行します
(どうだろ?)


拍手[4回]

PR



というわけで


ロクデナシ君

いよいよサハラ砂漠のたびも


終盤に!





ーーー$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ーーー

第三十六話 : 水は命の源の・・・、の巻

ーーー$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ーーー




さて、

前回サハラ砂漠のど真ん中で、度肝をぬかれちゃったけど、

旅はまだまだ続くんだよ




砂漠縦断も後半に入ると

前にも書いたけど深い砂のところが多くなってきて
苦しくなってきたよ
ますます暑くなってくるしね



で、いよいよ国境だよ

長かったねえ、アルジェリアは

とてつもなくでかい国だね

もういやになるほど走り続けてようやく国境まできたわけさ


ずっとあとでわかるんだけど


パッチョロなんかはね
ちょっと走るともうすぐ国境についちゃうんだよ


え?もうおわりかよ

っていうかんじ

ひとつひとつの国が小せえんだね


そこいくと

アルジェリアは
でかかったねえ

走っても走っても

いつまでたっても
アルジェリアなんだもん


まあ、
とにかく
長かったアルジェリアの旅も
ようやく国境にたどり着きましたわ

で、そこは、ちいさな村になっていてね

うれしかったねえ
そこでひさしぶりのちゃんと料理したものを食べられたんだよ

もちろんそれは、砂漠料理の定番、羊ライスさ

なんてことない、単純な料理なんだけど
涙でちゃうほどうまかったねえ、あれは

でね、
国境通過って
場所にもよるけどけっこう時間かかるんだよね

で何時間も待たされたんだけど、

そのあいだにうまいもの喰えたから
そんなものなんでもないさっ!


でも、ここの国境のオフィスに温度計があって
たしか、セッシ60°あったよ
ひとの住むところじゃないね、あれは

で、まあ、そのまま旅は続くんだけど

前回書いたように、なんどもなんども
砂にタイヤが埋まってスタックしながらね

そんなわけで、
予想以上に時間がかかったこともあって

あれほどいっぱい積んであったのに
しまいにゃあ水が足りなくなってきやがった!

初めは、こんだけいっぱいあるんだから、ってんで
ガブガブ飲みまくってたのが

おもいのほかはやくドンドンなくなっていってね
ヤバい!節約しなきゃ、ってことになって、、、

これは苦しかったね。
ピンチだったよお

しまいにはね、
一日の配給が、コーラビン、1本だけ、っていうありさま

だってさあ、セッシ60°だよ

汗なんかかかないんだよ、
っていうか、汗にならずにすぐ蒸発しちゃうんだね
だから、汗をかいてる、っていう実感がほとんどなくてね

で、T-シャツが真っ白になるのをみて、
はじめて、ああ、こんなに大量の汗をかいていたのか!
ってことに気がつくんだ

そんな状態での水不足だから
これはきついよ

でね、
サハラの旅のはじまりでは、
はじっこから、まんなかに近づいて行くにつれて
だんだん乾燥度がひどくなっていったことは
書いたよね

で、逆にこんどは、
砂漠どまんなかの何もない状態から

すこしずつ枯れた木とか、
枯れたヤブみたいなのがふえてくるんだよ

生きているものなんて、なにもなかったのが、
ところどころでヤギやラクダなんかが
見られるようになってきたんだ


やがて!

「水だあああ~~~~っっっ!」
って、ムッシューがとつぜん叫んだ!

「ばかな!
ムッシュー発狂したか!?」

と思って見ると!!!

なんとそこには
小さな池というか水たまりが!!!

でもね、それまでも何度もあったんだよ
「水だ〜〜〜っっっ!!!!!」ってのが

だけど近づくと消えちまいやがんだよ、これが!

まぼろし!シンキローだったわけ
この失望感!喪失感!

だからこんときもオイラは信じなかったよ
「けっ、またかよ、はやく消えちまいな」ってなカンジ

ところが!!
こんどだけは近くに行っても消えねえんだよ、これが!

いやいや、つめた~~~いきれいな水が
コンコンと湧きでる泉があった、
なんておもっちゃいけませんよ

もうそのあたりの遊牧民がヤギやラクダに飲ませるような
赤土でドロドロのきったねえ水たまりだったんだけど

おいらたちは物も言わずに
走って行って

頭から飛び込んだね

動物もいたみたいだけどそんなの目にも入らず
迷惑もおかまいなしで、飛び込んで

そのまま胃が破裂しそうになるまで飲みまくったよ、
あんなきたない水をね

いや、もちろん今だったら
どんなにノド渇いても
あんなきたねえ水なんか飲まねえけんどもよお

あのときゃあ、
あれよ、

こんなうめえ水飲んだことねえ、
ってくれえのもんよ

まるでね
乾ききったおいらの体の細胞一つ一つに
そのドロ水がジュウジュウと音を立てて沁みていくような(まさかね)
感じがしたのさ

あれで生きかえったね

ああ、
これで助かったあ。。。と思ったよ

じっさい、あの状態があと数日続いたらやばかったろうね


まあ、
いきなりまとめちゃうけんどもよお、

そんな風にかなりキツい旅だったけど
サハラ縦断はほんとにおもしろかったよ

またすぐにでも行きたいくらい

もっとも、
縦断直後に同行のムッシューに同じことを言ったら、
お前はガイキチだって言われたけどね

まあ、水のありがたさ、っていうか
水がなくちゃ生きていけないっていう
あたりまえのことを
学びましたよ、いくらロクデナシでもね

きいてください!

みなさん!!!

水はいのちのみなもとのよりともです

大切にしましょう


う~~~~む

今回はシメが
くだらなすぎたな



さて、
そんなわけで、

サハラ砂漠縦断を果たしたロクデナシ君


これからはいよいよ

ユメにまで見たブラック・アフリカだよ 



じゃあね


拍手[5回]


またもや、だいぶ間があいてしまいましたが。。。

ごめんね、いつも


さて、サハラ砂漠でもようやく本格的に砂漠入りしてきた
エル・ゴレアのオアシスで
ようやくマリのガオ行きの車をみつけたロクデナシ君!

乗せてくれたフランスヤロー、ムッシュー・ジャン・ピエール
(仮名、本名忘れた)とともに、
しゅっぱ~~~つ!



車は前にも書いたけど、これ以上はない!

っていうくらいのオンボロプジョーのライトバン!

その荷台いっぱいに、水、ガソリン、食料などを
積み込んだよ

これだけありゃあ、ぜってえデエジョブだろう、と
おもうほど多量の水とガソリンだったけんどもよお、


サハラはそんなにあまくなかっただよ



初めのうちはわりと快適に距離を稼いだけどね

だんだん暑くなってきてさあ、
いや、はじめっからもうじゅうぶん暑いんだけどね、


なんか、暑さがすごみをましてきた、ってかんじ~~っ!
(日本の女子大生風、
ってか、女子大生なんてしらねえけどよ)




そのうちこのボロ車では
昼は暑すぎてオーバーヒートしちゃうんで
走れなくなることを発見!

それで、
しょうがねえから

夜明けごろから走り始めて朝10時頃までが限界かな、

あまりにも暑くなりすぎるとそこで昼寝、


そして夕方また少し涼しくなると再び走り始める、

といったスケジュールに固まっていったね、うん



道はねえ、
もういろいろ!


あるときは、ローラーで固めたような


平らで固い路面を時速100キロくらいでぶっとばせる

そんなときは、
(まあ、そんなときはめったにないんだけどね)

一日で何百キロも進めるんだよね


でもさあ、

サハラはそんなにあまくねえって



やがて砂の多い道なき道になると、

もうね、

次から次とスタックの連続だったよ



そのために、ちゃ~~~んと、スコップと
イボイボのついた鉄板を積んでいてね、



タイヤが埋まると砂を掘ってタイヤの下に鉄板を入れて、


後ろから押しながらアクセルをふかして一気に飛び出すんだ


だれが押すと思う?


もちろんそれはかよわきロクデナシ君さ


だれが車にのったままでアクセルふかすと思う?

もちろんそれは力つよきムッシュー・ジャン・ピエール(仮名)さ




で、そのまま又砂につかまるまで

行けるだけ行っちゃうんだよ



そのうしろを重たい鉄板2枚かついで走って追いかけるんだよ


だれが?


もちろんそれはかよわきロクデナシ君さ


大抵数メートルか、よくても10数メートルで
すぐまたスタックしちゃうんだけど、



摂氏50度以上もある炎天下でこれをえんえんと繰り返して、


一日かかって進んだ距離はやっと2キロ!!!

なんてこともありましたよ、ええ



泣けてきますよ、もう

これはシンドかったねえ。。。ホント。。。


死ぬかと思ったよ




で、まあね、

そんなことをやっているうち、



だんだんあたりの地形が変わってきたんだよ

なんていうか、

起伏が少なくなってきたんだね



前にも書いたけど初めのうちは

千メートルもある垂直に切り立った崖や谷が次々来るんだけど、


そのうちそれがだんだんなくなってきて

はやいはなしが、地表が平らになってきたのさ


で、それにつれてオアシスもだんだんなくなってくる



赤ちゃいろの砂ばかりみていると、

オアシスのミドリいろにすんごくいやされるんだけど

それがだんだんなくなっていくさびしさ!




でね、

ある日いつものように
もうこれ以上は暑くて走れねえ、


ってことになって
車から降りたんだ、



ちょうどサハラ砂漠の真ん中くらいだったんだね



で、
降りて手足を伸ばしつつ

周りを見るともなく見たとき!!


あれっ????、と思ったよ



なんかへ〜〜ん!


なにが変だったかって言うと、




そこにはな~~~~んにも無かったんだよ



コンビニもなきゃあ、ファミレスもねえんだよ!
(うそ、ってか、うそじゃねえけど
そんなんじゃなくってよお)



木も生えていなけりゃ

草も一本も無い!!


動物や鳥はもちろん、
トカゲやヘビやアリ一匹いない!!


とにかく生きるもの、
命というものが全く何も無い世界で、


おまけにほんのちょっとの起伏も無けりゃ、

おどろくなよ!

砂さえもねえんだよお!!!



全面的に真っ平らな
硬い黒い土の大地がずうっと広がっているだけ!



だから見えるのは地平線だけ

うけようとおもって、オーバーに書いてんじゃねえんだよ
ホントなんだよ


360°ぐる~~~~っと見渡すでしょ?


そうすっとさあ、


こっちの地平線から反対側の地平線まで何も無い

もう、きっぱりと、なにもない!ったら、なにもないッッッ!




そして地平線の上には、

あっちの端からこっちの端まで
雲ひとつ無い
あまりに青すぎて黒いような
空がただビロロロ~~ンと広がっているだけ


つまり視界に入るのは
下半分が黒っぽい茶色の土、
上半分は真っ青、

それだけしかないんだよ

二色だけの世界



そこにおいらが一人きりで立っている


この、生命なきせかいに

たったひとつ、

ポツンとたっているかよわきいのち!

それがおいらさ


(うそつきやがれ!
ひとりじゃねえだろう!!
フランス人のムッシューはどうしたんだよ!
などとつっこむあなた。
一言アドバイスしよう
「ともだちなくすよ!」 )



もうね、筆舌に尽くし難し!

ってのはこのときのためにつくられたことばだね



命というものが全く何も無い世界に

おいらという一個の命だけがそこにある
(いや、ムッシューもいたけどよお)


初め、こりゃあ怖くなるかも、

って心配になったよ

なんかあまりのことにパニクっちゃんじゃないか、ってね



ところがねえ、

不思議なもんだよ、人生は


そうはならなくってえ。。。

なんていうのかなあ。。。


なんか奇妙な安心感というか、
「おいらはあるべくしてここにあるのである」
っていうか、


うまくぴったしハマった!
っていうようなフシギな感覚があったんだよ



うまく説明できないけどね



全然おぼえてないけどお

喩えて言えば母親の胎内で羊水の中に浮かんでいた時の安心感ていうか
(そりゃおぼえてねえよなあ)

ね、
とにかく今まで一度も経験したことの無い

不思議な感じだったのさ




なんか、大げさだけど、

あれでワタクシの人生観がちょっと変わっちゃったかも、

とさえ思うよ

(おおげさなこと言いやがって、このロクデナシがあ!
なんて言わないでよ、きずつきやすいんだからあ

はじめから言ってるでしょ?
なんか、おおげさだけど、って)


いやいやいや、


もっとおおげさに聞こえるかもしれねえけどよお



あれが、おいらにとって

うまれてはじめて


神というような

大きな存在にであった瞬間だったんじゃねえか


とさえおもうけなげなロクデナシ君を

これからもおうえんしてね


あなただけがたよりなんだから!


購読中止したりしないでね


そんなことしたら、もう!


死んでやるからあっ!(うそ)



(この巻おわり)

拍手[3回]




しばらくぶりですな

すみません、筆無精で。。。

ロクデナシよ!

ぐずぐずしてる場合じゃない!

南へ行け!南へ!

ってなわけで、
さて、サハラ北部のものすごさに圧倒されながら
ガルダイアを出て、南へとヒッチを続けたんだよ

当面の次の目的地は、
エル・ゴレアっていうこれもオアシスの街


これまでは、道ばたに立って待ってて、
停まってくれる車に

「どこ行くの?乗せてっ!」
っていうかんじのヒッチだったけど、

さすがにこんな調子でサハラ数千キロを

越えられるわけがない


だって、途中で降ろされて、
「ここまでね。ごめんよ」

なんて言われたら
もう、すぐ死んじゃうからね


少なくとも、サハラ砂漠の向こう側のオアシスまでは
連れていってもらわないとね



それで、このエル・ゴレアがそういうヒッチハイカーの
重要拠点になってるわけ


サハラを越える人は、旅行者も、トラックも

みんなここで最後の準備をするんだよ


車の点検はもちろん、

ガソリン、水、食糧の補給、

その他数えきれないほどの準備を済ませてからじゃないと、

そりゃあ、やっぱりバーヤだよね


なにしろ命かかってるからね


で、おいらにとってエル・ゴレアはもう一つの
意味のあるオアシスだったんだ


前に書いたように、

サハラを縦断するルートは3つあるんだけど
そのうちのモーリタニア・ルートは通行不可能だから

現実的には二つのチョイスが残るわけ


一般的なのは、東ルートで、
こいつは

タッシリ・ナジェールなどの観光地に近い
タマンラセット経由で

ニジェールのアガデスに抜けるルート



で、もうひとつが、あまり一般的でない、

マリのガオに抜けるルート


この二つのルートは
エル・ゴレアのちょっと先で
分かれるから

この街が二つのルート共通の
さいごのオアシス、ってわけさ

だから、ここで決めなきゃいけないわけ


おいらの性分から考えて
西のガオ・ルートをえらぶことになるだろうなあ、
と考えてはいたんだけど

最終決定は、エル・ゴレアですりゃあいいや、

っていつものように
決定先延ばし作戦でここまで来たんだよ


なんせ、おいらのモットーは

「明日できることなら今日するな」

だからね



だから、いよいよここでルートの最終決定


一週間くらいこの街にいたっけなあ。。。


キャンプ場にいる車の人たち、

そしてトラック・ターミナル
(なんて立派なものじゃないけど)
にいるトラックの人たち


いろんな人たちに当たってみると

やはり、

一般的な東のニジェール・ルートの人が

圧倒的に多い


中には、

「なにぃ!ガオだあっ!
そんなところに行けるかよ!
バカもやすみやすみ言え!
このスットコドッコイがあっ!」

などと、
理不尽に怒りの炎を
口からはきだすオヤジもいて、



こりゃあダメかも。。。。。。。


と、おもいはじめたとき

ひとりのフランス人の男を発見!


おそるおそる
「ねえ、のっけてくれるう?」

って、たずねてみると、


なんと!

「だめだよ、
おれはガオだから」

だって!


もううれしくてさあ、

その瞬間に非一般的、ガオ・ルートに決定っ!



ただ、

一つ気がかりなのは

このフランスおとこ、ピエールの人間性


だってさあ、

ある日砂漠のまんなかでとつぜん怒りだして、


「降りろっ!
てめえみてえなやつは
もう金輪際、1マイルだって乗せてやらねえってんだ!」

なあんて言われてごらん、


もうおしまいでしょ?


でも、一日いっしょにいてみると、わりとおだやかで

無口だけどまともな人間っぽい


だいじょうぶかなあ。。。

うん、
きっとだいじょうぶだろう。。。


でも、こいつの車、
だいじょうぶかなあ。。。


って、こんどはそっちのほうが気になりはじめたんだよ


だってね、

日本じゃ、

こんなものぜってえ走ってないっ!!!、
ってくらいボロいんだよ、

こいつのプジョーが!


日本だったら、

おいらならこの車で行くとしたら

東京から横浜が限界だな。

箱根は越えないね



そんなくそボロ車で

サハラ越えようってえのかよお、おめえはよおっ!


って、おもうでしょ?だれだってさあ



でもね、こういうところが
つくづくパッチョロ人(和訳:ヨーロッパ人)にゃあ、かなわねえや、

って、思うところなんだけど、


やつらはね、

むかしは自分の国の植民地だったもんだから

アフリカとか、サハラとか、って


自分の庭くらいのつもりなんだよね

自分のことばであるフランス語は
ビンビン通じるしさ



だから、

フランスでオンボロ車をタダみたいな値段で買ってきて

少し修理して

それでサハラ越えて

向こう側の、ニジェールやマリに持って行って

たか~~~~~く売るんだよ


そうするとね、

むこうで遊んで、
帰りの飛行機代払って、
ちょっとおみやげ買って

まだオツリがくるくらいもうかるんだって!


だから、そういうやつがサハラにはいっぱいいるんだよ。

おどろいたね、これには!


でもね、

そんなボロ車を

そんな値段で買わされて、
ダイジにダイジに
なが~~~~いあいだ
使ってるんだよね、
アフリカの人たちは


そして、

そんなボロ車でも

買うことができるのは


ごくごくひとにぎりの金持ちだけなんだよね


くそっ!

フランスやろーめが!


なんかハラたってきたけど

ここで乗せてもらえないと


リンダこまっちゃう!

から、


だまってのせてもらおう


でも、
おいらは誓ったね


これからはなにがあっても

おいらはアフリカの味方をする、って。。。




おいらのちいさな胸のおく深くに
アフリカへの熱い誓いを秘めて、
一句詠んだね


「とつぜんのてがみには
おどろいたけど
うれしかった」


(ロクデナシ君、アフリカに誓うこころの俳句←盗作)




第三十四話   完






拍手[3回]





あ! そうそう、

言うの忘れてたけど、前回、
汽車の旅がなかなかよかったわい、ッて書いたら
けっこう反響あって、
「なぜ写真を載せない!?この愚か者めがっ!」
っていうお叱りのおたよりをたくさんいただいたんですけど。。。


ちゃんとワケがあるんですよお、
写真を載せなかったワケ


おいらね、

カメラ持ってかなかったのっ!


なぜかってね、
それは、

感動を、

写真よりも、こころに直接きざみつけたかったんだいっ!


ってカッコイイ?
でもウソ

ホントは、カメラ盗まれねえかって、
いつも心配してなきゃいけねえのが
やだったのっ! 

あと、めんどくさかったのっ!


だから、この長〜〜〜〜い旅の間で

残ってる写真は

インドのゴアで
日本から訪ねてきてくれたガーニーよしたかが
撮ってくれた数枚と

ずっとあとでケニアで知り合った桃さん、大前君
(いまでもつきあいのある唯一、っていうか、唯二のともだち)
が撮ってくれた写真くらい


だから写真載せたくても写真そのものがねえんだよっ!

ごめんよっ!



さて、




三角形、っていうか三角錐形の、坂ばっかりの街ガルダイア

ヒツ公にはげしい頭突きはくらったけど
妙に居心地よくて

けっこう気に入ってたなあ、ガルダイア。。。


を出て

旅はさらに南へ



あ、いけねえっ!
ガルダイアの写真載せるの忘れたっ!

って、うっそピョ~~~~ん

読者よ、怒るな、こんなことで



さて、前回、このあたりけっこう起伏が激しかった、
ッて書いたけどね

これがどんどんさらに激しくなっていくんだね


片側に1000メートルもありそうな切り立った崖がある、

みたいなこと書いたけど

それがだんだんつながって、

長々と続くようになってきたんだよ


メガ巨大な岩の屏風の横を延々走り続ける、
みたいなね

で、その屏風のてっぺんは
真っ平ら!なんだよ



で、それがようやく終わると

ずっと先の方に
それこそ何十キロも先の方に

さっきの屏風と同じ高さの岩の屏風がまたはじまってる



で、そのさらに何十キロも先には

一匹オオカミみたいな岩山が
ぽつりと

1本だけ立ってたりするんだよ


でね、

てっぺんはどれもみ~~~んなマッタイラで

ぜ~~~~んぶ高さはまったくおんなじ!


それが、見渡すかぎり、っていうか
地平線まで見えちゃうわけだけど

その地平の果てまで

それがつづいてるんだよ



シロート考えだけどね、
どう考えたって、
ありゃあ、
むかしは、あのてっぺんのたいらなところが地表だった、

それがなにかの都合で

浸食されて深い谷ができて

いまおいらがいる、ここが、
その浸食の結果の谷底、

だとしか、思えねえよ



そんな光景を前にして

息をのむロクデナシ君!




笑いたきゃあわらえよ
でもね、

あんなものすごい規模で
地表の位置がすっかりかわってしまうほどの
なにかが過去に起きたとするなら。。。


聖書に出てくる、ノアの洪水、くらいしか
考えつかねえよ


あれにくらべたら、
アメリカのグラキャンなんて

(グランドキャニオンのことね
だったらはじめからそう書けよ!←読者、怒りの俳句)

赤ちゃんのお砂場あそびみてえなもんよ


おいら、おもうんだけど

あのときにね

もしかりにおいらがカメラ持ってたとしても
写真撮らなかったろうな


撮ってもムダ、ってあきらめちゃうとおもう


ただ、

アフリカのあちこちで出会った人の

カオだけは写真に撮っておきたかったな、
っておもうことがあるよ


おいら、写真下手だし


アフリカのケシキは

おいらの腕じゃ、
写真はムリだな


でもね、

まじめなはなし、

あなたにも見てほしいな、あのケシキ、
っていうか、大自然、っていうか、
絶景っていうか、

どのことばでもあらわせないアイツを



バカこくでねえ!
サハラになんかだれが行けるかっ!
っておもってるだろうけど

でもね、
たしかにサハラ縦断するのはきついとおもうけど、

このあたりまでなら、
道は舗装されてるし、

路線バスだって走ってるし

フランス人なんかは
ヨーロッパの延長くらいの感覚で
来てるんだよ


ちょっと気張れば、行けるぜ!あなただって



あきらめたときが終わりなんだとおもうぜ



な~~~~んてね、

ちょっとえらそうなロクデナシ君になっちゃったね


説教たれちまうような、はずかしいマネしちゃうまえに

もうやめようっと



金八テツヤみてえな
カンチガイ説教垂れヤローになったら
おしまいだからな






拍手[3回]

カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

 

フリーエリア

 

最新CM

[11/27 NONAME]
[11/05 Yuta Motegi]
[09/22 まりまり]
[09/22 まりまり]

 

最新TB

 

プロフィール

HN:
ロクデナシ
性別:
非公開
趣味:
合コン

 

バーコード

 

ブログ内検索

 

P R