考えてみればこれもオールド・デリーでのことだな。
あの町ではなんか起きる、っていう感じがするよね。
というわけで、オールド・デリーで起こったヤバい事件のお話です。
第十一話 : ヤバいぞ!ロクデナシ君、(その1)の巻
そのときはたまたま宿で知り合った日本人の奴と
一緒に街を歩いていたんだ。
で、マーケットにさしかかって、
ここのマーケットは活気があってすごく面白いから興奮して歩いていると、、、
突然なんか変な気配っていうか、
なんか後ろから感じて振り返ったんだよ。
ぼくの連れはネパールで買ってきたっていう麻で編んだ
肩からさげる安物のバッグを下げていたんだけど、
ぼくが振り返ると、
なんと!!!
ちょうど一人のインド人が
彼のバッグに手を突っ込んでいるところだった!!!
あ!泥棒!って思って咄嗟のことだったので
よく考えもせずいきなりそいつを殴っちゃったんだ。
そりゃあね、あたくしだっていま思えばいいことじゃないのは
わかりますよ。
でもしょうがないよね、そういう状況では。
ぼくのパンチだからヘニョヘニョパンチだったけど、
それがタイミングよくきまっちゃって
その男は仰向けにひっくり返っちゃった。
いやいやいや、そりゃあね、
あたくしだってね、
人をぶん殴って仰向けにひっくりかえしちゃうのは
いいことじゃないのはわかりますよ。
でもね、殴られてねえで、
よけろよ、バカヤロー、っておもうでしょ?
あなたも。
そしたらそいつが怒りやがって
(これがホントの「盗人たけだけしい」ってやつだね、きっと)
なんか
「ふぎゃ、ぎゃぎゃぎゃ~~~~」みたいなことを
わめきながら
起き上がりさま!!
懐に手を入れてでっかいナイフを出しやがったんだ。
まあ、なんて悪いヤツでしょう!
それがオールド・デリーの夕陽にギラリと光ったとき(朝だったかな)、
こりゃあまずいことになったと思ったね。
ね!?まずいよね!?この状況。
どうします?あなただったら、こんなとき。。。
さあ!
われらのロクデナシ君はどうしたでしょうか!
1 泣いて、まっぴらあやまっちゃった
2 彼の非を懇々と諭した
3 すぐ逃げた(得意ワザ!)
4 恐怖のあまりすわりションベンしてバカんなった
(古今亭志ん生ふう)
さあ、どれでしょう!?
この話、次に続く
[4回]
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