すんまへん、
またカゼひいてしまいましてんや。
昔から、病弱でっさかいな。
早く更新しなくっちゃ、ってずっと思ってたんすけど。
なんども言いますけどな、
このブログは、もともとメルマガでやっていたものが
うまく配信されていないことがわかって、
それで大あわてでブログにしてますんや。
せやさかい、メルマガ購読してはるお人は、
「こんなもん、もう読んだやないか!」
なんて怒りないな〜。
わては浪花のあきんどでっせ〜〜(だれが!)
ほんとは江戸っ子でえっ!ってやんでえっっ!
さて、盗っ人インドやろーをフクロだたきにして、大満足!
ところが、ふと気がつくと。。。
まわりを数百人の怒り狂ったインド人民大衆に取り囲まれ、
ああっ、もうダメか、と思われたそのとき!
まででしたよね。
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第十三話 : ヤバいぞ!ロクデナシ君(その3)、の巻
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いま考えてもタイミングがよすぎる。
あれはひょっとしたら月光仮面か、
それとも天使か、っていうくらい。
でも旅行中じつは何度もそういうタイミングで助けられてるんだよね。
それはまた別のところで書こうと思うけど、
いまはとにかくその絶体絶命のときのこと。
おいらたちを取り囲む群衆の雰囲気が
もう見る間にどんどん悪くなっていって
もう今にも爆発しそうで、
爆発したらぼくたちは八つ裂き!
八つ裂きはイヤッ!
八つ裂きだけはイヤッ!
そんなことされたら、もう歩けなくなっちゃうっ!
っていう感じになったときに!!!
群衆の中から、、、
一人の人が進み出てきたのです。
その人もたぶんインド人だと思うけど
比較的身なりのきちっとしたビジネスマン風の人で、
彼が群集に向かってなにやら大声で演説をはじめたんだよ。
「ええっ!?こんなところで演説ぅっ!??」
なんて思っちゃあいけねえよ
インド人ってえのは、とにかく演説が大好きなんだよ
ちょっと気をゆるすとすぐ演説はじめるんだからよお
まあ、それはともかく
このおっさんの演説
もちろん現地の言葉なのでぼくらには何のことやらさっぱり。
のはずなんだけどよお、
じつは彼の言ってることが全部わかったのです。
そういうことってあるんですね。
彼は群集に向かってこう言ったのです(と思うんだけどね)。
「賢明なるインド人同胞諸君!
この事態をよく考えてみたまえ!!!
悪いのは一体誰か。
このお二人は外国から来られたいわば客人ではないか、
その大切な客人の持ち物をこの男は盗もうとしたばかりでなく、
あまつさえお二人に刃物を持って
危害を加えようとさえしたのである。
お二人はご自分の身を守るために当然のことをしたに過ぎないのだ。
とくに、この背の高い知的でハンサムなほうのお客人は(ぼくのこと、若干脚色)
当然の自己防衛をなさったにすぎない!
とすれば!
この事態の責任が誰にあるのか
誰が見てもわかるほど明らかではないかあああっっっ!!!」
ああ、なんと実に説得力のある流暢な演説であったことよ。
おいらも事態を忘れて思わず聞き惚れちゃったよ。
驚くべきことには
これですべてがひっくり返っちゃったんですう。
さっきまで、こいつら日本人ぶっ殺してしまえ!
という喜ばしくない一点で一致団結していたはずのインド労働者階級群衆諸君が、
(かどうか知らねえけどよ)
この人の演説で一瞬にして怒りの矛先を180°変えて
先ほどのインド人に向けちゃったんだから笑っちゃうよね。
あれよあれよという間に
インド労働者階級群衆諸君は
この盗人くんをみんなでなかよく蹴りはじめたのだった!
考えてみれば かわいそうな男だよ、こいつも。
おれ様のメガトンパンチ(ヘニョへニョパンチではなかったのか!)
をくらって鼻血をだしてひっくり返り、
ナイフで反撃を試みたものの返り討ちにあってコテンパンにやられ、
今度は挙句の果てにインド人同胞諸君の怒りを買って
ぼこぼこにされている。
これもひとえに彼がわれら極貧日本人の持ち物に手をつけ、
あまつさえ刃物を持って大和魂に刃向かったことにすべての原因がある、
これを古来、因果応報、あるいは自業自得と呼ぶのである。(ゲーテ)←うそ
ざまあみさらせ!このくそヤローめが!!!
とはいえやっぱりかわいそうな男であった。合掌。
などとばかげたことを言ってるヒマなどなく、
われらは群衆の大いなる怒りが
かのあわれな盗っ人印度人に向けられているうちに
さっさとトンズラこいたのである。
あ~あ、あぶなかった。
「結果よければすべてよし」(玄宗皇帝)←うそ
あ~あ、よかった。
(この話、完)
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