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 もともと、アフリカ以外には興味がなかったんだよね。
だから初めは
日本からいきなりアフリカに飛んじゃおうか
と思ったんだ。


 でもね、いくらなんでもいきなりアフリカっていうのは
小心者のおいらにはちょっときついだろうと思われたからね。


 で、香港にちょっと寄ってからタイのバンコクに行ったんだけど。。

そしたらよお、
もうおもしろくておもしろくて興奮の連続だったよ。



 もう、毎日毎日ただひたすらに歩き回ってね、
どこにでも顔を突っ込み何でも食いまくった。


角があると曲がりたくなる、
それが路地だともっと曲がりたくなる、

入っていきたくなる。

男の本能!

そんなかんじ。
 

 生まれて初めての海外旅行だしもう完全に舞い上がってたね。




いま思えば小心者のおいらにしては
随分無鉄砲なことをしたもんだ、

と思うけど、


とにかくおもしろくてしようがなかったんだよね。


 で、


 ある日、事件はおきたのでありました。




 例によって路地という路地をぜんぶ曲がって
興奮しまくって歩いているうちに

次第にわけのわからないところに
迷い込んでいったみたい。

 
 少し旅に慣れてきて調子こいてたんだろうね。


はっと気がつくとあたりには外国人なんか
一人もいなくなっていて、


もちろんいま自分がどのあたりにいるのかも
全くわかりゃあしねえ



やべえかな!? とはおもったけど、



それでも面白えから、かまわず歩き続けていると。。。


いきなり

ちょっとした広場のようなところに出たと
思っておくんなさいよ
(いや、ホントに出たんだけどよ)


 
その周囲を無数の小さな店がかこんでる

っていう、と〜〜〜ってもヘンなところ




でね、店を見ながら歩いていると、、、



なにやら左手の方角から

う〜〜〜ん、なんだろう。。。



金属音?のようなものが聞こえてくる



えっ!?

と思ってそちらの方角に顔を向けた
おいらの目に入ってきたのが



一人の男の人

であると気がつくまでには
少し時間がかかった。



 時間がかかったのにはわけがあるんですよ。






それは。。。






ごめん。


長くなるからつづきは次回ね。




早めに次回を書くからゆるして!





読んでくれてほんとうにありがとう。


じゃあまたね

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第四話 アリババ登場か!?の巻

こんにちは。
しつこいけど、このブログは、今までメルマガで発行してきたものです。(多少、校正している部分もあるけど)メルマガがうまく配送されていないことを発見したので始めたブログです。メルマガを読んでくださっている方には、「なんだよ!こんなのもう読んだよ、バカヤロー、などというご不満もあるかもしれませんが、、、
ごめんよ!



第四話 アリババ登場か!?の巻




そんなわけで日本を出てはや一年あまり、
ようやくアフリカ大陸の土を踏んだよ。

そこは、北アフリカはチュニジアの首都、チュニスの港だった。


もうけっこう夜遅かったからすぐに安宿を探してその夜はねたけど、
でも実際は興奮して眠れなかったなあ。。。
なにしろ夢にまで見てきたアフリカの第一夜だからね。


で、翌朝、まずツーリスト・インフォメーションに行って
驚いたことがあるんだ。


チュニスって結構大きな街だよ。
しかも観光国だし、りっぱな案内所なんだけど、
驚くべきことには英語がまったく通じないんだよ。

けっこうきれーなねえちゃんで、感じもいいんだけど、
英語を一言も解さないんだからこまったもんだよ。


とりあえず地図だけはもらって街をあるきまわってみた。
そしたら旧市街みたいなところはスークとかカスバとかって
呼んでいたかなあ。。
もうまるっきりアリババと40人の盗賊みたいな世界なんだよ。


ほそ~~い道がくねくねと曲がりくねっていて、
両側は家の壁だったり、塀だったりするんだけど、

土でできた高い壁状態だから、
それにはさまれた細い道にいると

自分がどこにいるのか、
方角はどっちなのかなんてまるでわからなくなる。


見晴らしがまるできかないからね。



上を見ても
道とおなじような細い空が曲がりくねってみえるだけ。

で、足もとをこどもたちがかけまわっていたりする。

ほんとうにいまにもそのへんから
アリババや盗賊があらわれてきそうだったよ。



おっと、このままアフリカの話にのめりこんでいきそうになっちゃうけど、

ここにいたるまでのアジアのことも
書いておかなくちゃなあ。。




というわけで、次回はアジアにもどるかもしれません。


アフリカもすごいけど

アジアだってめっちゃくちゃにおもしろかったんだよ。



じゃあまたね。


つづく

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そうだったんだよ。
あれがアフリカの灯だったんだ。


日本を出てから、はや一年。苦節1年!

めったに腹一杯メシを食うこともできず、
節約に節約を重ねて、、、
ついにアフリカの灯が見える所までやってきた!

吐きそうなゲロをなんとか飲み下して
ここまでやってきたんだあああっ!



「あ、あ、あれが!
あれが!

アフリカの灯なのかあぁぁぁっ!!!」
(心の叫び)


で、どうしたと思います?



「アフリカァァァッ!!!」って、
叫んだとおもうでしょう?

ふふっ

ところがどっこい、叫ばなかったんだよ〜〜だ。


でもそれはね、

感動が足りなかったからじゃないのよ。

その瞬間たしかに!

おいらの中になにかがこみ上げてきて、


それが
ひとかたまりの叫びになって爆発しようとしたその直前に、


頭の上で何かものすごい音がして
それに気圧されて叫びが堰きとめられてしまったのだった。
(純文学風、いや、そうでもねえ)



それはもう、大音声(だいおんじょう、って読んでね)というか、
大爆音とでも言いましょうか、
とにかくものすごい音だったよ。


な、な、なんだ!なんだ!

いってえ、どうしたってんでえ!

えぇい、

ええれ、えれっけれえ!
(標準語訳:「おいら、江戸っ子だい!」)



ビックリして見上げたらよお、


そしたらおいらの目に映ったのは、


毛むくじゃら!
髭もじゃら!の
それはもう本当に汚ねえ白人の大男!


その大音声は、なんと、
そいつの叫び声だったんだってえことがようやくわかった。



おいらも日本人としたらかなり背が高いほうだけど、


この男はでけえのなんのって、

そんなおいらよりまだ頭一つ高かった。



それにそいつの身なりの汚ねえことといったらねえんだよ。


いや、おいらもね、

ひとのことなんか言えませんよ、
そんなこったあ、よーくわかっておりまさあ。


日本を出て一年余りですからね、なにしろ。


おいらもすでに相当汚くなっていたけど、
奴はそんなものじゃなかったね。


汚いものには慣れっこになっていたおいらも

思わずのけぞりそうなくらい汚いそいつがわめき続けていたことが、



しばらくたってようやく理解できたとき、

おいらは思わず彼の目を見つめてしまったよ。




やっとわかった。


そいつは、なんのことはない、ただ
「アフリカァ!、アフリカァァァッ!」
と叫んでたんだ。



「あぁ、そうか!
こいつもアフリカを夢見てここまで来たんだ、
おいらとちょうど一緒にアフリカの灯を見つけて

思わずおいらの頭の上から
叫んでいたんだな」


というようなことが一瞬のうちにわかったとき、

そいつも僕がそのことをわかったということがわかったのだ、
ということがぼくにわかった。
(ややこしいね、でもわかるでしょ?)

で、
「そうかあ。。。おまえもアフリカを夢見て来たんだなあ」
って思いで
やつの目を見ていた。


やつもぼくの目をみつめた。


二人の目が合った。
二人の熱い視線がいやらしくからみあった!(ウソ)


そのときまだ一言も話してないのに
おれたちはすべてをわかりあえた。



奴のきたならしい目が語った、
「おぉ、おまえもか!」

おいらのつぶらなひとみがが語った、

「そうだとも!おまえもそうだったのか!
おまえもほんとうにアフリカに来たかったんだなぁ!」




お互いを瞬時に理解しあえた二人は、
しっかと抱き合った、


かと思ったがきたないのでやっぱりやめた。


(つづく)

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さあ、困った。

船はますますゆれてきた


それまであんまり船に乗ったことなかったから
よくわかんねえんだけど、

そこらへんのなにかにしがみついていないと

海にふりおとされそう!

マジこええっ!ってくらい


当然、船酔いも激しくなってきた。

でさあ、きたない話でわるいけど
ゲロがこみあげてくるんだよ。
(注:航行中の船舶の揺れとゲロのこみあげ量は比例する
ーーコペルニクス)


でも、なにしろ長い間の慢性腹ぺこ状態。

それを今日やっと脱した久しぶりの満腹状態だから、
吐くわけにはいかねえってもんよ。

そんなことをお天道様がおゆるしになるはずがないっ!


ここで吐いたら男じゃねえぞ!
と自分に言い聞かせつつ必死で耐えた。

ああ!天よ、照覧あれ!

わたしは、、、わたしは。。。

耐え抜きましたああああああっ!



でもよお、
ほんとのこと言うと、
一度は我慢できずにゲロが口の中まで
戻ってきちゃったんだ。うふっ。
(食事中の人は食べ終わってから読んでね)


それでもついに吐かなかった自分の健闘を称えたい。
よくやったぞ、おれ。

で、どうしたか、っていうと、
そりゃあね、そこんとこ、わかってよ。

そのまま飲み下したんだよ。
(ごめん、おいらのこと嫌いにならないでね。
嫌いになっても軽蔑しないでね。
もうしないから)



なんとか気をまぎらわせようと
こういうときゃあ、
なるべく遠くを見るのがいいだろう、ってんで
遠くを見ようとしたんだけどよお。。。


だけどなにしろ真っ暗だから見えるのはとおくの船の灯りだけ。
それが近づいてきては、すれ違ってまた遠ざかっていく。
そのはてしないくりかえし。



そのうち、また遠くに灯りが見えたんだ。
今度はどんな船かなあ。。



しばらくして、あれっ?って思ったよ。。。。

その灯りがあんまり近づいてこないんだよ。
っていうか、それまでの灯りよりずっとゆっくりなんだ、
まるでとまっているかのように。

止まっているから、
近づくスピードはこの船のすすむスピードだけ。。。

え?っていうことは?。。。



あれは船の灯りじゃない!?



船の灯りじゃないなら、なんなんだよ!
陸の灯り?




地中海のこの先にある陸っていうと。。。



ア、ア、アフリカ!?
あれ、アフリカの灯りなのかァぁぁっ!?




夢にまで見てきた、あれが、アフリカの灯りなのぉぉぉぉぉぉぉっ!?

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アフリカに渡る船はゆれにゆれたよ。
ふざけんなよ!ってくらい
地中海は内海だし、
ゆれるはずなんかない、と思ってたのにね。

出港して間もなく晩メシがでた。
テーブルの上にはパンの入ったバスケットが置いてあった。
ありがてえっ!
なんと!
このパンは食べ放題っぽい!


日本を出てからもう1年になろうとしていたんだけど、
とにかくカネはねえし、
っていうか、
ケチケチしていなきゃあ
あっという間にカネなんかなくなっちゃうからね

この1年というもの、
ハラ一杯になるまで食ったことなんて
ほとんどなかったんだよ。

だからさあ、
この「食べ放題」(だとおもわれる)のパンがうれしくって、
もうひたすら食いまくったね。


もうすでに船がゆれはじめていたせいか、食堂は空いていたよ。
だから、ウエイターも親切で、ガツガツ食いまくっているおれをみて、
おかずもお代わりをもってきてくれたんだ。
これはうれしかったね。


で、10分後には,日本を出て以来はじめて、っていうくらいの
満腹状態になったよ。

やっぱ、ひとは空腹だと気が荒くなるからね。
ひさびさの満腹でおれはすごくやさしい気持ちになってたよ。

衣食足って礼節を知る。
うむ、
くるしゅうない、

っていうか満腹でくるしかったけど。。。


食堂のすみをねずみが走り回っていたりしたけど、
「ねずみだって生きているんだ。
さあ、残飯をおあがり!」みたいな
気持ちになってたね。

万年空腹状態だった昨日までなら
即座に踏み殺してただろうけどね。



でも、まもなくゆれが激しくなってきた。
一番安い船底の船室はションベン臭いし、ゲロ臭い、
で、とてもじゃないけど
そんなところにはいられない。
デッキに出て風に吹かれていたんだけど、
しだいに冗談じゃないくらいゆれてきたよ。


「やべえ!どうしよう。
きもちわるくなってきた。
げげぇ!吐きそう!」

だけど、1年ぶりに達成した満腹状態なのに、

ここで吐いちゃったら元も子もない。

ああ!どうしよう!

つづく

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