忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

さて、前回、

インドのオールドデリーで、
盗っ人ヤローを思わずぶんなぐってしまった
正義のロクデナシ君!

この盗っ人インド人めが、盗っ人たけだけしくも
なまいきにでかいナイフをとりだして、、、



あ、あ~~~~~、あ、あああ~~~~~~~っ!!!!
(うるせえっ!って?)





ーーー$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ーーー

第十二話 : ヤバいぞ!ロクデナシ君(その2)、の巻

ーーー$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ーーー




でもね、聞いて!聞いて!

そいつが「このやろー」ってなことを喚きながら
ナイフを上段にふりかぶって飛び掛ってきたとき、


お、これはいけるかも、
って思ったのは、、、


ずっと以前に見た「12人の怒れる男」っていうヘンリー・フォンダの映画を
思い出したからなんだよ。


「そんなとっさの時に映画のことなんか思い出すわけないだろう!
うそばっかり書きやがって!このロクデナシやろーが!!」
(だからはじめっから、ロクデナシって言ってるでしょ!ふんっだ!)

なんて思っちゃいけませんよ。


観た人はおぼえてるだろうけど、
その映画でヘンリー・フォンダが

「いいかい、ナイフってえものはな、
振りかぶって使うもんじゃあねえんだ。
下から突き上げるようにして使うんだよ、下からな」

って言いながら
下からナイフをビュンッて突き上げてみせたのが
ものすごい迫力で、
はっきり覚えてるんだよ。


で、そのインド人が、
でっかいナイフだったけど振りかぶってかかってきたのを見て、

こいつはあんまりケンカ馴れしてないのかも、って思ったわけです。


で、やってみたらやっぱりその通り、
この盗人インドヤローまるっきり弱くて、
あっという間にもう一人の日本人と二人で
コテンパンに叩きのめしてしまいましたとさ。

メデタシ、メデタシ。


ざまあみやがれ、
ってんでツバひっかけたりして、

「ついでにションベンもひっかけちゃうぞ、
くさいんだぞ!おれのションベン!(自画自賛)


日本人様に歯向かうとはこの猪口才なインド人盗人ヤローめ!」


なんて思いつつ、ふと気がついたら。。。



ぎゃあ、あ~~~~あ!ああっ!あああああ~~~~~~~~~っ!!!!
(うるせえっ!っすか?)



知らねえうちにあたりは黒山の人だかり。

おれたち二人、

何百人ものインド人に完全に囲まれてしまっていることに
そこで初めて気づいたわけ。



ナイフが出た時よりこのときのほうが
もうはるかにこわかったね。

ううっ!たまんねっす!


こりゃあもう真底ヤバイと思ったね。

ううっ!

も、もうっ、チビリそうっす!

チビリバビデブー!!!!っす!



しかも雰囲気は非常に険悪!


日印親善友好なんて言葉は
あっという間に二千万光年のかなたに飛んでいってしまっていたのね。


で、まわりを取り囲んでいる群衆が

黒目のまわりを、白目ギラッと光らせ、
(ホント!インド人の白目ってギラッとひかるんだよ)

口々に、


「こいつらは外人のくせにインド人をフクロにしやがった!」、
「そうだ、とんでもねえ奴らだ!」
「ぶっ殺してしまえっ!」
「そうだ!そうだっ!」

 

などという物騒なことを叫び始めたのです。

もちろん本当は彼らの言ってることは
一言もわからなかったんだけど、


実際には彼らの言ってることが全部わかったんだよ。

うそじゃねえよ。
そういうことってあるんですね。



それで、

これはもうダメだ、
逃げられるわけないし、


おお、ぼくはここで殺されてしまうのね、
死んでしまうのね、

「ああ!おかあさ~~ん!!!

と、おとうさ~ん!」(東海林さだお風)

などとできない覚悟をしようとしたそのとき!!!


どうなったと思います?


(このはなし、つづく)

拍手[2回]

PR

考えてみればこれもオールド・デリーでのことだな。

あの町ではなんか起きる、っていう感じがするよね。

というわけで、オールド・デリーで起こったヤバい事件のお話です。



第十一話 : ヤバいぞ!ロクデナシ君、(その1)の巻



そのときはたまたま宿で知り合った日本人の奴と

一緒に街を歩いていたんだ。


で、マーケットにさしかかって、
ここのマーケットは活気があってすごく面白いから興奮して歩いていると、、、



突然なんか変な気配っていうか、

なんか後ろから感じて振り返ったんだよ。


ぼくの連れはネパールで買ってきたっていう麻で編んだ
肩からさげる安物のバッグを下げていたんだけど、

ぼくが振り返ると、

なんと!!!


ちょうど一人のインド人が
彼のバッグに手を突っ込んでいるところだった!!!


あ!泥棒!って思って咄嗟のことだったので
よく考えもせずいきなりそいつを殴っちゃったんだ。

そりゃあね、あたくしだっていま思えばいいことじゃないのは

わかりますよ。

でもしょうがないよね、そういう状況では。


ぼくのパンチだからヘニョヘニョパンチだったけど、
それがタイミングよくきまっちゃって
その男は仰向けにひっくり返っちゃった。




いやいやいや、そりゃあね、

あたくしだってね、

人をぶん殴って仰向けにひっくりかえしちゃうのは

いいことじゃないのはわかりますよ。


でもね、殴られてねえで、
よけろよ、バカヤロー、っておもうでしょ?
あなたも。


そしたらそいつが怒りやがって
(これがホントの「盗人たけだけしい」ってやつだね、きっと)


なんか

「ふぎゃ、ぎゃぎゃぎゃ~~~~」みたいなことを
わめきながら

起き上がりさま!!

懐に手を入れてでっかいナイフを出しやがったんだ。


まあ、なんて悪いヤツでしょう!



それがオールド・デリーの夕陽にギラリと光ったとき(朝だったかな)、

こりゃあまずいことになったと思ったね。


ね!?まずいよね!?この状況。



どうします?あなただったら、こんなとき。。。



さあ!

われらのロクデナシ君はどうしたでしょうか!



1 泣いて、まっぴらあやまっちゃった

2 彼の非を懇々と諭した

3 すぐ逃げた(得意ワザ!)

4 恐怖のあまりすわりションベンしてバカんなった
   (古今亭志ん生ふう)


さあ、どれでしょう!?




この話、次に続く







拍手[4回]





インドについて書き始めると、ほんとに
止まらなくなっちゃうね。

いくらでも話したいことが次から次へと
でてくるんだよ。

キリがないからそろそろ次の国へ進まなきゃ。


でも、、、もう一つだけインドについて
書いておきたいことがあるんだ。


でも、インド関係の本は腐るほどあるんだし、

どこが面白いとか、どこの宿が安いとかいった旅行情報を

書くことは目的じゃないから書かないことにするね。



そういうことが知りたい人のためには

もっとすぐれた案内書がたくさん出ているからね。


だから、そういう旅行情報じゃなくて

おいらが経験したことを

近視眼的に書いていくしかない、って思ってるんだ。



それはすごく主観的かつ独断的な内容で、

それを読んでくれる人にとって何か意味があるのか、、、、


っていわれたらどう答えていいのかよくわからないけど、

でも旅行記なんてどっちにしても主観だからね。


おもしろくてすぐれた旅行記なんて、

みんな独善的で排他的だもんね。


で、もう一つ書いておきたかったインドのことだけど、

これはヤバイ類いの話です。


ヤバイといってもインド話によくあるドラッグ系のヤバイ話じゃなくて、

危険いっぱいの話っていう意味だから安心してね(って、どこが安心なの?)。



考えてみればこれもオールド・デリーでのことだな。


あの町ではなんか起きる、っていう感じがするよね。



(つづく)





やばい!

もう終わっちゃった。

ごめんね。

拍手[2回]

今回、めちゃめちゃ長いので覚悟して読んでくんなまし。

なにしろ区切りがつかないもんすから。。。


ごめんよ〜〜!



第九話: 真摯に反省、ロクデナシ君、の巻


さて、やっと話は世界最低食堂に戻るざます。


カレーを食っていたのさ。


そしたら、目の前に、ヌ~~ッというかんじで手が差し出されてきたさ。


「ああ、また物乞いだな」

とすぐさま思ったのはそういう経緯があったためなのさ。

(ちょっと沖縄風。

 だめだ!今回長いんだからよけいなこと書くんじゃない、おれ!)



その差し出された手を無視して、

「だめ、だめ、おれは甘ちゃんの白人観光客とは違うんだから
 いくら待ってても金は出ないよ、
 あきらめて他をあたりな」と心の中で言いつつ

カレーを食い続けていたんだけど、
その手がいつまでたってもひっこめられないんだよね。


「お、結構しつこいな」と思いつつ待ったが相変わらず手はおれの目の前。


そのままいい加減時間がたって

まもなくカレーが食い終わりそうになってきても

まだ手はそのま〜んま


でね、

もっと変なのは、その手の持ち主がその間まったくの無言!

だったってことなんだ。

あのおしゃべりのインド人がね。

何にも言わないんだよ。


いや〜〜、気になってきたね。

こいつ、どんな奴なんだろう、見てみたいな、
でも目が合ったらもっとしつこく金をねだられるしな、

としばし心中の葛藤。



でもついに好奇心が勝っちゃった。

で、思わず目を上げて相手の顔を見た。。。



ところが、その瞬間おれは凍りついたね。

「あれ、これはいったい何だろう!????」


目はそこに釘付けになったまま。


そして、、、


「ああ、そうか!!!

 これはこの人の顔なんだぁ。。。」


とわかるまでに

冗談でなく数秒かかったのは、

大変失礼ないいかただけど、

それが人の顔とは思えない状態であったからで。。。
(「北の国から」純の独白風、いや、やめろって)



やっと気がついたよ、

「ああ、そうか、この人はハンセン氏病なんだ」
ってね。


それまでにもすでに多くのハンセン氏病の人は見てきたんだ。


そのファーストコンタクトは汽車に乗っていた時だったよ。

プラットホームなんかない小さな駅に汽車が止まると


目の前に木の棒のようなものが次々に差し出されてくるんだよね。

で、「なんじゃあ、こりゃあ!!?」(松田優作風)

って、窓から身を乗り出して見ると

それは線路に立った物乞いの人たちが
差し伸べている手だったんだよね、これが。


彼らはみなハンセン氏病で手の指を失くしてしまっているから、

その手がまるで一本の棒のように見えるのさ。


で、その人たちの顔を見てみると、

中には鼻のない人、耳のない人なんかがいてね。


そりゃあショッキングな光景だったね。


だけど、それでも同じような人を何度も見ているうちに慣れちゃった。

人はどんなことでもいつかは慣れちゃうんだね。


それに、彼らの傷跡、というか病痕はすでに治ってるようで

乾いてツルツルになっていたよ。


だがしかし、
シコウしてシカルに
(学術論文風、しつこいね、もうやめます)、



このオールド・デリーの食堂で会った人は

違ってたね。

失礼な言い方は承知だけどよお

だけど、それがその人の顔であると気づくまでに時間がかかるほど、

その人の病気はひどかった。

「ああ、これは人の顔かあ。。。

 ああ、これはおばあさんの顔なんだあ。

 ああ、そうか、この人はハンセン氏病なんだああああ。


 ああ、これがハンセン氏病真っ最中の状態なんだぁ」


という具合に数秒の間に少しずつわかっていったわけさ。



今まで見たハンセン氏病の人たちは
みんな一応治って傷口も乾いていたからね。



 
でも、このおばあさんは、
顔中膿みと血とでぐちゃぐちゃで、

どこが目やら鼻やら口やら
わからないくらいだったんだよ。

その後、ぼくの記憶の中で

このおばあさんの姿は随分誇張されてしまっているかもしれないけど、

だけど、その時のおばあさんの顔からは、

血と膿みとがボタボタと垂れてくるようにさえ思えたんだ。




そこまできた時ぼくはいきなり吐いちゃった。

椎名誠さんの「怪しい探検隊」の隊則に

「飲んだら吐くな、吐くなら飲むな」
っていうのがあったけど、

ぼくは貧乏な旅行だったんで、

食ったものを吐くなんてもったいないことは

それまで一度もしたことはなかったよ。

第一話に書いたけど、

シシリー島からアフリカ大陸に渡る船が
めっちゃくちゃゆれまくって

死ぬほどくるしい船酔いしたときも
「吐いちゃあいかん!
吐いちゃあいけんぞよ!」

って自分に土佐弁で言い聞かせて(なぜ土佐弁?)

なんとか乗り切ったオイラさ。



けど、そんなこと言ってる余裕なんかなかったね。


いっぺんで胃の中がすっかりからっぽになるくらいの勢いで
吐いちゃった。

汚い話でごめんね。



で、吐き終わるとものすごい恐怖に襲われて
逃げちゃったんですぅ、わたし。


椅子を蹴散らして必死こいて逃げたね。



そんなバカなことがあるはずないんだけど、

まるで、あのおばあさんがおれを追っかけてきていて、

血と膿みだらけの手でおれの襟髪をつかもうとしている気がして、


ひたすら逃げ続けたよ。少し泣きながらね。


あああ、はずかしい。。。

それに、

考えてみりゃあひどい話だね。

あのおばあさんはぼくになんの危害を加えたわけでもない。


口さえきかなかった。

ただ手を出して助けを求めただけだったのに、


ぼくはその顔を見ただけでゲロを吐き、

ものも言わずに飛び出して逃げて行ったんだからね。


なんて失礼なことをしてしまったんだろう。



もう亡くなってしまったろうけど、


もしもう一度あのおばあさんに会えたら、、、


土下座して謝りたいと思うな。



長くてホントごめんなさい。

いつも読んでくれてありがとう!





拍手[2回]

まことにもってくどいですが、
このブログは、
大人気ベストセラーメルマガ(自己評価)
『シダイオレン!ロクデナシ君のアジア・アフリカ旅日記』
が、しばしば読者の皆様に届いていないことが判明した結果
始めたものです。
ゆえに、「なんだよ!これ読んだことあるよ」
などと文句を言うヤローは
すぐさま200万光年の彼方に飛んで行ってしまうがよい!




さて、

インドの物乞い状況はシビアであったと言わざるを得ない



この前、カルカッタ(現在のコルコタ)の街角で見た
アメリカ人偽善クリスチャン
(かどうか、知らねえけどね)

の醜態を筆致鋭く描き出したよね。



でもね、ことはかの哀れな
白人サンタ兄ちゃんだけの問題じゃないんだよ




とにかく圧倒的な数のジキコちゃんが
どこの町にも犇めき合っていて、



観光客という「持てる者」(別名カモ)
がやってくるのをてぐすね引いて待ってるのさ

ネギしょってね


だから、
非インド人旅行者は
ひとたび宿から外に出れば、

もう一日中!

数十回、数百回も金をせびられ続けるわけさ。



「う~~~~む、

 やべえぞ、これは物乞いに対する接し方を決めておかねば
 てーへんなことになるぞ」

とおいらは思ったね。



で、、、熟考すること約6時間半!



ついに出たその結果は!!!



これを、わたしは!

天よ、照覧あれ!!


黄金律!! と呼んではばからないのだ


それは、
一言で言ってしまえばよお




「何があろうとも
ジキコちゃんに対して

ニーゼはびた一文出さねえ!

ただし!!

そのとき自分が何か食い物を持っていて、

しかも相手が本当にひもじそうである場合は
その食い物を分け合って食う」


というものだったのである。(ケチくさいね)




いやいや、だいぶ横道にそれちゃったけどよお、


30円のカレーを食っていた
オールド・デリーの世界最低食堂に(おぼえてる?)
話は戻るぜ。


でも今日は戻らないぜ。


この次ね。



ごめんね。

拍手[3回]

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

 

フリーエリア

 

最新CM

[11/27 NONAME]
[11/05 Yuta Motegi]
[09/22 まりまり]
[09/22 まりまり]

 

最新TB

 

プロフィール

HN:
ロクデナシ
性別:
非公開
趣味:
合コン

 

バーコード

 

ブログ内検索

 

P R