忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

前回はギリシャでもてまくった

ロクデナシ君、

お次の国はイタリア!



でもね、
パッチョロの旅は
つくづくきつかったな。


なにしろアジアから行った身には物価が高くてね

人もアジアに比べたらずっと冷たいし。。。


あとでわかるんだけど、

このとき行った国々は
南パッチョロで、

北パッチョロに比べたら物価は安いし、人は親切だし。。。
すごくいいところなんだけど、、、



なにしろアジアから入ったもんだから。。。



もう、ハラ減っても
レストランなんかじゃあ
とてもじゃねえけど喰えねえよ、
ってぐらい高いんだよね。


ショックだったよ。愕然としたね

でもさ、
もちろん、それだって日本に比べたらメチャ安いんだけどね



さて、

そのイタリア入りは船だったんだ




ギリシャのパトラス港まで送りにきてくれたマリアちゃん、
(15歳、黒髪、まつげながい、かなりかわいい)
に見送られて、



涙、涙の連絡船、

って、まるで演歌の世界だけどよ、


でもな、男ってもんはよ、
いつも旅立っていくもんなんだよ。

とめちゃいけねえぜ、おじょうさん。


おれみてえなヤクザな男のことはきれいさっぱりわすれて、

まっとうなカタギのおとこと一緒んなっておくんなさいよ。



てなわけで、泣きすがるマリアちゃん(15歳)を
クールに振り切って、おいらは船に乗ったのさ。



ああ、
マリアちゃんの黒い瞳とながいまつげが目に浮かぶ。。

オレの孤独な心に、

アドリア海の海の青さが沁みていく。

船のすぐ横を、白いカモメが飛んでいる。


ぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあ鳴きわめきながら、
しかも大量のクソひりとばしながら。。。

くそっ!

詩的でもなんでもありゃしねえ!




夜は夜とて、
ホールの床に寝ているオレを
白人のばばあが
思い切りケリ飛ばしやがってよおっ!

クソっ!

ばばあ、カモメのクソでもくらいやがれ!



とまあ、

そんな怒りも融けさるころ、
船はブリンディジの港に着いたのさ。



おお!ここはイタリヤか!


ハラがへってぶったおれそうだったので
すぐさま目についた安メシ屋へ。



ところが!!!



そのメシのあまりの高さにブルってしまい、
何も喰わずにトンズラこきませり。

って、ホントだよ!



今思えばちっとも高くないんだけど、
アジア価格に慣れきっていたオレには
あまりといえばあまりの高さ!


しょうがねえから、そこらでパン買って、
トマトやチーズやなんか買って
はさんで喰ったよ。

これで、ハムもはさんでいたら、
「ハムハサムニダ」って、おれは韓国人かっつうの!
(むなしいひとりツッコミ)


ヒッチしようとしてもダレも停まってくれねえし。。。



ああ、さびしいよお、

マリアちゃん(15歳)にあいたいよお。。。




それでもなんとかローマについたよ。

「おお!ここがローマか!


う~~~む、
古さと新しさが渾然と混じり合ったふしぎな街であるぞ



う~~~~む、
しかもやたらにおばあさんが多いぞ



う~~~~む、
これが、『ローバは一日にしてならず』というやつだな」


などと思索を深めるロクデナシ君、


ふと気がつくと
いつのまにか、オイラのうしろにすりよっていたひとりのイタガキ。
(イタリヤのガキのこと。板垣退助ではありません)


そのイタガキがぬかしこいた。


「シニョーレ!(旦那!の意)
あなたのそのTシャツはほんとうにすてきですね」

(ほんとかよ!?アフガンの古着市で20円で買ったんだぜ
 →ロクデナシ君、こころの声)


「シニョーレ!(いよっ!大将っ!の意)
あなたのそのTシャツはあなたにとてもよく似合っていますよ!」

(あたりめえだろ!おれはなに着たって似合うんだよ
 →ロクデナシ君、高慢の声、でもちょっとうれしい、の声)


「シニョーレ!(まってましたあっ!大統領っ!の意)
あなたのそのTシャツは世界一ですうっ!」

(イタガキのくせになかなかできる!見上げたヤツじゃな
 →ロクデナシ君、イタガキにココロひらく、の声)



「シニョーレ!」

(うむ、なんじゃな?くるしゅうないぞ)




「1ドル下さい!」

。。。。。



くそイタガキめがあああああああっ!!!!


オソルベし、イタガキ!

印ガキ(印度のガキ)にも負けてねえ!




というわけで、ローマはなかなかやるのであった。




でもさあ、、、

近代的な大都会のまんなかに、
何千年も前に作られた遺跡がそのまま残ってんだよ!


これはすごいことだと思ったね

その遺跡の(たとえばコロシアムとかね)
すぐ回りを
フィアットなんかのイタリヤ車が
びゅんびゅん走り回ってるんだからね



しかも道はいまでも石畳だったりするんだから
家々も石造りの、古いけど立派な作りだしね


なんか、歴史を感じる、っていうか、
いや、ちょっとちがうな。

歴史と一緒に生きているというかね。



ポンニチ(わが祖国にっぽんのことであります)で言うとさあ、


奈良の法起寺のまわりに、
すぐ横に民家があって、
そこで今でも人が生活してるんだよ


日が暮れてきて、
法起寺の塔が夕陽の中でシルエットになっていく


一方、千何百年の歴史ある伽藍のすぐ隣の民家には、

灯りがともり、
テレビの音、
そして夕餉のおかずのにおいが漂ってくる。。。


そんなアンバランスながら
シュールでなおかつ現実的な光景に
けっこう感動したことが昔あったけど、、、、


古代と現代が共存し交錯する。。。



ローマもそんなかんじかな
いや、ちがうかな。

と、まよいつつも、ロクデナシ君は



あの有名なトレビの泉では

ギリシャに残してきたマリアちゃんに思いを馳せ、


ちょうどそこに落ちていたコインを拾って
泉に投げ込み

遠くシャーギリの(ギリシャのことね)
空のもとにいる恋人に幸あれかし、

と祈りをささげたのでありました。


えっ!?
拾ったカネでケチくせえことしやがって、って!?



そんなことゆうけどよお、


だってね、だってね、
みんなけっこう拾ったカネ投げてたんだよ!

おれはマネしただけだよ。


だってね、ほら、よく言うでしょ?

"When in Rome, do as the Romans do!"
(郷に入っては郷に従え)


と、つまらないギャグをとばすとみせかけて、
昨日おぼえたばかりのことわざで教養あるふりをする、



そんなかわいくてにくめないロクデナシ君は
ローマをあとにするのでありました


チャンチャン!







拍手[3回]

PR


そうそう、

「日本人はトルコではなぜもてるのか?」
というご質問を下さったSさん、

トルコは長年、隣国である強大なロシアに
痛いめにあわされてきたという歴史があります

ところが、日露戦争で、あのちいさな島国日本が
ロシアを負かしてしまった。
ロシアに煮え湯を飲まされてきたトルコ人たちは
これに快哉を叫んだ、というわけっす

そういうわけで、いまでもトルコ人たちは
日本が大好きなのです

歴史の知識に乏しいロクデナシ君の
なんちゃって一口講座でした


さて、最新号です。







アジアには思いのほか長くいちゃったね



トルコがアジアでは最後の国だったし、

イスタンブールはとくに東洋と西洋とが
まじりあった不思議な街ってよく言われるよね

実際、イスタンの街はアジア側とヨーロッパ側に海峡で隔てられていて、
大きな立派な橋を渡るともうそこはパッチョロになるんだよ


で、トルコをでたおいらは次の国ギリシャへと向かったんだ


トルコ側で出国手続きをすませると、歩いて長い橋を渡るんだけど、
その橋の真ん中が国境なんだね


ずいぶんいろんな国境あるいてわたったけど、
橋の上、ってえのはちょっとめずらしいかも



でね、
ギリシャに入ったら
とたんにヒッチハイクが難しくなったよ
ぜんぜん停まってくんないんだよね


なんどもめげそうになったなあ。。。


街も雰囲気的にはもう完全にパッチョロでね

きれいなんだけど物価高いしさあ、


アジアに帰りたくなったよ
きたねえけど、物価安いし

居心地いいし、
アジアはいいよ


おいらアジア人だし


で、まあ、なんとか首都のアテネに着いたんだ


でもなかなかいい安宿が見つからなくて、
何度か宿換えしたな



結局、いい安宿が見つかるかどうかですべてが決まる、
みたいなところがあるからね、

おれたち貧乏旅行者のビータ(旅のこと)はさ



いまはそんなのもうないらしいけど、
当時は木曜日はギリシャ中のすべての遺跡や
博物館がタダで入れたんだよ

これはよかったよ


だから、木曜になると朝早くからでかけて、
いそがしいんだよね、
普段はダラダラしてるくせに




で、その木曜はユウメーなアクロポリスの丘に行ってたんだよ

宿で出会ったチビでボーズ頭の日本人、キンちゃんといっしょにね





しばらくウロウロしてたら、

なんか、ツケラれてるような気がしてね




パッてふりかえると、なんか知らねえギリシャ人の女の子が
(そりゃ知らねえに決まってるけどよ)


わざとらしく目をそらせるんだよね
二人連れだったな


なんだよ、あいつら。。。


まさか、おいらがあの「ロクデナシさま」だって
知ってのことか!?



そんなことが何度かあって、

「なんかちょっといやなカンジぃ」
ってカンジぃ。


でもなんかちょっとかわいいから

ゆるしちゃう!ってカンジぃ!

(女子高生風、しかも超ミニスカ!
しかもルーズソックス!しかもガングロ!
しかも、、、
もういいね、すんません)




でね、
しばらくたったら、
意を決した、ってかんじで近づいてきたんだ、
そのふたりの子が



背の高い方の子が
(金髪、名前忘れた、かなり美人)
おいらよりへたな英語ではなしかけてきたよ


「オトモダチになりたいデ~~ス」みたいなことをね



そこですかさずおいらは

「よし!くるしゅうない!ゆるす!
オトモダチになってつかわすであります!
いますぐ暗いところに行くあるよろしデ〜〜ス!」


って言ったら
(言うわけねえだろ、このスットコドッコイがあ!)



彼女の言うのには、もうひとりの小柄な子
(マリアちゃん、15歳、めっちゃかわいい)が、

オレさまのことが好きなんだってよ



けっ!またかよ!
もうアキアキしたぜ、
ナオンってえのはよお、

まったく
人間の外観しか見ねえんだからよお、
こまったもんだぜ!




うそ、うそ、うそ!

もうその一瞬でぼくはアテネの青い空に
舞い上がり、
イカルスのように飛びカケッタのでありました




「旅にもてて、ゆめはアテネをかけめぐる」
(ロクデナシ君、心の俳句、しかも盗作
バショーよ、ゆるせ!)




で、おいらの美貌がもたらしたこれはいつもの当然の結果だが、



生涯ただの一度もモテたことのない
東洋のケダモノ、キンちゃんは!!
(ってか、キンちゃんがモテたわけじゃねえし)



この千載一遇の好機をのがすまいと、



もうひとりのなんとかちゃん(パツキン、かなりの美人)に
もうれつアタックを開始したが、



当然すぎるほど当然、2秒で玉砕。



ふられケダモノの雄叫びが!
アテネの空にこだまする!
ああ、あさましい恥ずかしい!
(ルーミックふう)







しかしぼくちゃんは、その後、マリアちゃんと
数回のデート。
(女性読者よ、妬くでないぞ)





でもよお、ギリシャってのはよお、

とつぜん口調も変わっちゃうけどよお、

むかしの日本みてえによお、

いや、いや、いや、

もっとはるかに封建的でよお、



(このてん、映画"My Big Fat Greek Wedding"を
ご参照ください)





結婚もしてねえのにデートなんて、
もう、ママは、ぜぇってえにゆるしませんからね!!

みてえな国なんだよ、これが!




娘とデートだああああっつ!!!
ぶっ殺したる〜〜〜っっ!!!

って、
へたすりゃ、パパに殺されちゃう!
みてえな雰囲気なんで、




そこは、もう、もちろん、

きよい、きよ~~~~い、おつきあいのロクデナシ君、
だったのです。(ウソ、じゃなかった、ホント)





でも、なんか、
ことばもあんまり通じねえし、、、



ふたりで、夕暮れのピレウスの港を
ことば少なに

あてどもなくぶらぶらあるいたりして、





それは、それは、淡~~~~~~い恋だったのよ







わらっちゃうんだけど、
マリアちゃんは、ブルース・リーの大ファンで、

「ブルース・リー知ってる?」とか、

「ブルース・リーはどこにすんでるの?」とか、

「ブルース・リーは何歳なの?」とか、

「ねえ、ブルース・リーに会ったことある?」とか、

熱心にきかれるからさあ、


おいら、サービス精神発揮しちゃって、



「ブルース・リー!?

も〜ちろん知ってるさあ!
会ったことだってあるとも!
だって、ブルースはぼくのしんせきなんだぜ!
えっへん、すごいだろう」




なんて言ったら、ぜ~~~んぶ信じちゃって、
うっとりして、


おおきなおめめはウルウル、
なが~~~いまつげはブルブル、


あげくの果てにゃあ


「ああ、なんてすてきなの!
わたし、あなたといっしょに行くわ!」


(げげっ!←ロクデナシ君こころの声)


そして
つぎの日、



「わたし、きめたの。
あなたといっしょに日本に行くわ!
ねえ、いいでしょっ!」

(ぐんがぎごがぁっ!パパにころされるぅっ!
←ロクデナシ君こころのさけび)



「わたし、あなたといっしょに日本に行って
ブルース・リーに会うのっ!
もうきめたのっ!」

(ごんぬずばぁっ もう死んでるって ブルースくん!
←ロクデナシ君こころの俳句、しかもオリジナル)

(ごんぬずばあ、は、オーケンふう)





と、まあ、そんなわけで。。。


じっさい、当時ギリシャではブルース・リーの大ブーム!


街を歩けば、ダイの大人が、

「ブルース・リー!」
「カラーテ!」
「オチョ~~~~っ!」(ブルース・リーのまねしてるつもり)

と、


めったやたらに声かけられるし、

メシはおごられるし、

ビールはのまされるし、

マリアちゃん(小柄でかわいい、15歳←知ってるよ!)
には逆ナンくうし、



で、もう、ロクデナシ君、もてもて!


トルコでももてたし、


「ああ、これがおれの人生の黄金時代だな。
ここでおれは一生分のモテ運を使いはたしたな。
これからは謙虚に生きていこう」




などとはツユほども考えず、


ひたすら無反省路線をどこまでもつっぱしっていく
ロクデナシ君でありましたとさ。





ところが、
これにはおそまつな後日譚がありまして、、




祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり

娑羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす

驕れるものひさしからず
ただ春の世の夢のごとし

たけき者もついには滅びぬ
ひとえにカッパの屁におなじ

(ロクデナシ君、こころの屁ーけ物語、しかも盗作)



ってむかしの人が言ったろう!?


栄枯盛衰は世の常なのさ。




ロクデナシ君、


そのごアフリカに渡り、

数年後にギリシャを再訪したんだけど、




そのときにはブルース・リー・ブームは
とっくに過ぎ去っており、

街を歩いてもだれも振り返ってもくれませんでした、とさ。




ちょっとながかったね。

ごめんなさい。


でも読んでくれてホントにうれしいです。
こころから、ありがとう。





拍手[2回]




トルコでの思い出をもうひとつね。

イスタンブールでのことなんだけど、
トルコ人の熱血正義漢ぶりを見せてもらったよ


イスタンに有名なプディング・ハウスっていう
安メシ屋があるんだけど、
ヒッピー風、コジキ風の貧乏旅行者で
いつも混んでるんだよ

そこがいわゆるひとつの(長嶋茂雄ふう)
情報交換場所になってるんだね。


でも、おれがそこに足しげく通ったのは
もっとべつのさもしい心根があったからで。。。



というのもさあ、
前にもちょっと言ったけど、トルコ人は日本人が大好きで
とにかく男からも女からもめちゃくちゃモテるんだよ


でね、そのプディング・ハウスに行くと、
まず、ビールを1杯だけたのむんだよ


そうするとさ、しばらくすると、まちがいなく、
トルコ人の誰かが話しかけてくるんだよね


おれが日本人だ、ってわかるともうよろこんじゃって、

あとは、

もう次から次へと、ビールはくるわ、料理はくるわで、


けっきょくおれが頼んだのは最初のビール1杯だけなのに、

満腹、泥酔じょうたいで、深夜のイスタンのまちを
千鳥足で歩ってかえる、というのが日課だったんだよね



さもしいね、ほんとに。





でね、そんなある夜のこと、

その日も
あるひじょうにまじめそうなトルコの兄ちゃん
ムスターファ(仮名、スルタン・アーメッド地区在住、
ムハマド・マハジュブ会計事務所勤務、
28歳、未婚、家族は母と妹2人、水虫あり)→(ぜんぶでたらめ)



としゃべりながら
ガツガツ、ガブガブと

飲食にはげんでいたんだけど、
(もちろんかれのおごり)



そのときプディング・ハウスには、
外国からの旅行者あいてに
ドラッグを売るウスギタナイおとこ

アマール・アブダル・アリ(37歳、無職、家族なし、
住所不定、幼少時に脱腸手術、性格:ひがみっぽい)全部でたらめだぎゃあ、
がいたんだわさ。(名古屋ベンふう)




で、このやろーが、旅行者のあいだを
あちこちのテーブルまわって、
ドラッグ売り歩ってたと思いねえ。
(江戸っ子ふう)



わたしの友人ムスターファ(仮名、28歳、以下略)は、
しばしこの男のことをにがにがしげに
にらんでいたが、



おもむろに立ち上がると、
アマール・アブのところへ
ツカツカと歩み寄ったかと思うと、


語気荒くなにやら一言二言言ったかと思う間もなく、


いきなり、



ビッタアァァァ~~~~ン! と


満員の店内に大音響とどろかせて、
アブのきたねえヒゲづらに


ものすげえビンタをくらわしたんだでごわすばい。
(よくわかんねえけど鹿児島ベンふう)


うすぎたないアブは、

「押忍ッ!
ありやとおやんしたっ!
もう1本お願いしやああすっ!」


などというわけもなく、(あたりめえだよ)


しかし、一言ももんく言うでもなく、


ぶんなぐられてはれあがった
ウスギタナイヒゲ面をおさえつつ

しょぼしょぼスゴスゴと
店外へと消え去ったのでありました。




騒々しかった店内はシーンと
しずまりかえり、、、


一瞬のちには、
拍手喝采、スタンディングオベーションの
あらしとなったのでありました



正義の英雄ムスターファ(28歳、水虫あり、以下略)は
おれのテーブルに帰ってくると、




ビールを一息で飲み干し、

(あれ?いま考えてみるとあいつイスラム教徒のくせに
サケのんでやがったな。。。)



「すごいね、つよいんだね」というオイラのほめことばに

ちょっとはずかしそうに、頬をそめたのでありました。



「う~~~~ん、すってっきっ!
ムスちゃん、おとこらしいっ!
もう、ロクデナシのハートをわしづかみよっ!
どうにでもしてっ!(されちゃちょっとこまるけどよ)」



すでにじゅうぶんメートルのあがっていたおれたちは、

そのあとは、さらにチョーシに乗りまくり、


周囲のトルコ男どももまきこんで、


はてしなく真実一路、

暴飲暴食阿鼻叫喚酒池肉林の一本道を
ひたすら突き進んでいったのでありました。



というわけで、
なかなかにシュールでアジワイ深い
トルコのよるだったの。






拍手[1回]





仕事から帰ってきて、こたつでメシ食いながら更新しています。


つかれた足をのばしたら、
こたつの中で寝ていたネコを
おもいっきりけとばしちゃいました。

そりゃあ、ネコがわるいよ。でしょう?

だいたい、ご主人様が夜中まで働いて
やっと晩メシにありついてるのに、
寝てんじゃねえよ。

ネコは夜は起きて働くもんだろう、常識として。


と、いうわけで、(どんなわけでしょう?)



今回は、読んでこころなごむ日記ですよお。





ーーー$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ーーー

第十九話 : ロクデナシ君の心なごむ日々、の巻

ーーー$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ーーー




トルコはあんまり知られていないけど
ローマ時代の遺跡がたくさんあるんだよ


大抵のところはタダで見られるしね、

なんか素朴な田舎くさい遺跡ばっかでさあ、
すごくよかったよ


印象に残ってるのはエフェソスの遺跡だな。。。



ほんとになんにもないところでね、

クサダシっていう小さな村
(クソダシじゃないよ、必ずそう呼ぶ奴がいるんだ)
からカネのある人はタクシーで、

貧乏人は小一時間歩いていくんだけど、



ぼくが歩いていたら

後ろから来たお百姓さんが

耕運機の後ろのワラの上に乗せてくれたよ


それがなんかシブいんだよね、


なあんにも言わずにね、

おいらを追いこしぎわにスピードを落として
ちょっとアゴをしゃくって、

乗るかい、って合図してくれるだけ。


そのあとも話しかけてくるでもなく、
ただ黙って遺跡まで乗せてくれたよ


オレンジ一個放ってくれたっけな。。。



なんか、いま、書いてて気がついたけどさあ、、、



今回、内容がおだやかなだけに、

おいらの文体も、
日だまりの中に惰眠を貪るネコみたいな
いい味だしてるよね、うん。(自画自賛)


なにしろ、このまえ、読者の一人
◯っこさんに

「ふざけすぎだよ、このクソボケがあっ」

っておこられたしね




で、そのエフェソスの遺跡も
第一、季節外れだし

観光客は広大な遺跡に、
いるのはおいらひとりだけ。


ほかにゃあ一人もいなかったよ

もうね、物音一つしない、ってかんじ



エフェソスはたしかにすごい規模の大都会だったようだけど
今はすっかり廃墟になっていて、


りっぱな大理石の柱なんかが
半分以上土に埋まっていたりして、


もうモロに、ツワモノどもがユメのあと、というか、
ゆうべのあなたのツメのあと、っていうか、
(よいこは読んじゃいけません!)
◯っこさん、ごめんなさい



まるで放ったらかされていい感じにダレまくって
ほろびゆくかつての大都会、っていう風情。。。



(でも、去年トルコ旅行をしてきた、
トーレンスの帝王、は○と◯さんご夫妻に
聞いた話では、、、

エフェソスは今や
ものすごく整備された立派な観光遺跡に
なっちゃったみたいで、
よろこばしいような、
つまんねえような、
複雑な気分の今日この頃です、わたし)


で、エフェソスだけど、

このあたりは寒いトルコでも
だいぶ南に下るから暖かいんだね、


埋もれゆく大理石の破片のすきまに
名もない黄色の小さな花が咲き乱れてるんだ。
(ほんとは花にも名があるんだろうけど
おいらが知らねえだけ)


それが、

かつて大都会だった廃墟のわびしさに

なんとなく温かみを添えてさりげないんだよね


さっきの、
耕耘機のうしろに乗っけてくれて、
オレンジくれたお百姓さんといい、


この小さな花といい、


なんともいえない心地いいなつかしさで

おいらの心に残ってるよ。(ちょっとおセンチ)



トルコでは危ないこともなかったし、
劇的な事件もなかったけど、


こんなさりげない
小さなあったかい思い出ばかりが残っていて


おいらが一番好きな国の一つだね





なんか、今回、
文章に毒がねえなあ。。。

ものたりなかった?

ごめんよ







拍手[0回]







アフガニスタン以降、アフリカに着くまでも
いろいろあったんだけど、

おもしろかったのがトルコだね



ここも死ぬほど寒くてねぇ、


エルズルムやアンカラでは吹雪にあって
ほんともう少しで行き倒れ、
あわや凍死寸前!!
てとこまでいったけど(ちょっと脚色)、



でもなんか、、
どこに行ってもトルコはよかったなあ。。。


食い物は種類豊富でうまいし、

トルコ人は日本人びいきで
男にも女にももてまくるし、


物価は安いし。(貧乏旅行者にはこれがなにより)




とくに気に入ったのがイスタンブールの街だね



ああいうのを異国情緒っていうんだと思うけど、

なんか不思議な雰囲気の街でね



きたないんだけど
みょうに詩的で美しい街だったなあ。。。




ボスポラス海峡が複雑に入り組んでいて
リアス式ってほどじゃないかもしんねえけど、
あちこちに海があるんだよ


そこをフェリーで渡っていると
対岸の小高い丘の上に
イスラムのモスクがいくつもあって、



例の、特徴のある高く細長いミナレットってよばれる塔が、

あたまに小さなタマネギみたいのをくっつけて
何本も立ってるんだ




それをシルエットにして夕陽が沈んでいったりするんだから、
なんかわけもなく興奮してあばれだしちゃいそうになるよ

(おいら、ちょっと異常?)



あれ、きっとイスラム寺院と夕陽が結託して
演出してるんだろうね

寺院が

「おいおい、夕陽さん、そりゃあちょっと
わざとらしすぎるんじゃあねえですかい。
もうちょっと、こう、自然にね、
沈んでいっておくんなさいよ。

このごろじゃあ、
観光局の旦那も注文がうるせえしねえ。。

あああ、せちがらい世の中になったもんだあね。
長生きなんかするもんじゃあねえよ」


とか言いながらね。

 

で、その入り組んだ海にかかる
ガラタ橋っていう有名な浮き橋があってさあ、


そこではトルコ人の男たちが
いかつい顔してさあ、、、

すげえ立派なヒゲはやしながら
仕事もしねえで日がな一日釣りしてるんだよ


遊んでんなら、いかつい顔してんじゃねえよ!

って、ツッコミたくなっちゃうよ、ホント


で、かれらのバケツのぞいてみると

アジとかサバがよく釣れていたね



「いいねえ、こいつら、仕事もしねえで
一日遊んで暮らしてやがるよ。
うらやましいね、どうにも」

(まあ、おれも、人のこと言えねえ、っていうか、
一日中、、、

いやその、、

その時点では1年も、、、
なんにもしないで遊んで暮らしてたけどよ)



で、たぶんそのひげオヤジどもが釣ったヤツを
買い取るんだと思うけど、

近くに停めてある小さな舟の上で
もうガンガン火をたいててさあ、

でっけえナベで油ガンガンわかして、
そのアジをフライにして、
揚げたてをパンにはさんで売ってるのがおいしくてね


「ああ、ちくしょうめ!

ごはんとショーユがほしいなあ。。。」


なんておもいながら
そのあつあつをハフハフかじって、
ふっとみあげると。。。




またイスラム寺院をシルエットにして
夕陽が落ちていくっつう寸法なのさ、これがまた





いよっ!大将、にくいよっ!
てなもんで、、、



でも、

ホント、まじめな話、

なんかわけわからないうち、
ときどき涙が出てくることがあったよ。


イスラム寺院さんと夕陽さんの迫真の演技に
座布団1枚!

(おれって、ちょっとバカ?)





でも、最後まで読んでくれてホントにありがとう。






拍手[1回]

カレンダー

02 2025/03 04
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

 

フリーエリア

 

最新CM

[11/27 NONAME]
[11/05 Yuta Motegi]
[09/22 まりまり]
[09/22 まりまり]

 

最新TB

 

プロフィール

HN:
ロクデナシ
性別:
非公開
趣味:
合コン

 

バーコード

 

ブログ内検索

 

P R